米国株式インデックスファンドの比較 2021/11
先月、モーニングスターさんの記事を紹介するかっこうで「米国株式インデックスファンドの比較 2021/10」という記事を書いたところ、ぽんぽこさんから、米国株式も全世界株式同様「是非シリーズ化して」というありがたいコメントをいただいたので、しばらく、ウォッチしてみることにしました。
比較対象
<S&P500 連動>
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)(三菱UFJ国際投信 )
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIアセットマネジメント )
- iFreeS&P500インデックス(大和アセットマネジメント)
- Smart-i S&P500インデックス(りそなアセットマネジメント)
<CRSP USトータル・マーケット・インデックス連動>
2021/11の比較
スマホで見る時は横画面にしてくださいませ↓
指数→ | S&P500(円換算ベース) | CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース) | ||||
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2021/11 | eMAXIS Slim | SBIV S&P500 | iFree | Smart-i | 楽天VTI | SBIV VTI |
1ヶ月 | ★1.48% | 1.46% | 1.47% | 1.44% | ★0.78% | 0.76% |
3ヶ月 | ★6.69% | 6.63% | 6.65% | 6.55% | ★5.81% | 5.79% |
6ヶ月 | ★15.38% | 15.24% | 15.29% | 15.00% | 13.77% | - |
1年 | ★41.78% | 41.40% | 41.51% | 40.82% | 40.05% | - |
3年 | ★77.78% | - | 77.25% | - | 77.21% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.0968% | 年0.0938%程度 | 0.2475% | 0.2420% | 0.162%程度 | 0.0938%程度 |
純資産総額(百万円) | 826,524 | 403,240 | 41,839 | 23,71 | 425,759 | 41,811 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 739,401 | 363,371 | 39,012 | 18,66 | 397,209 | 31,958 |
純資産総額前月差分 | 87,123 | 39,869 | 2,827 | 505 | 28,550 | 9,853 |
★は同一指数内で高いもの
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
チェックポイント1 パフォーマンス
<S&P500 連動型>
eMAXIS Slim S&P500強し。
<CRSP USトータル・マーケット・インデックス連動型>
直近は、楽天VTI強し。1年でどの程度の差になるか半年後を注目したいと思います。
チェックポイント2 純資産総額
eMAXIS Slim S&P500がダブルスコアで圧勝。来年早々には1兆円ファンドになりそうです。楽天VTIとSBIV S&P500が続き、この3本で米国株式インデックスファンド市場をほぼ占拠している格好です。
雑感
上記6ファンドを合わせると1兆7415億円(うち上位3ファンドで1兆6555億円)。わずか数年で、一大市場となりました。
S&P500とCRSPどっちの指数化と言われると、長期分散投資とはリスクプレミアムのコレクションだとする山崎元さん的視点では、より広く分散しているCRSPなんでしょうけど、このファンドの中で選べと言われたら、個人的にはファミリーファンドタイプのS&P500指数連動ファンドです。理由は、
FOF構造がこよなくキライ
だからです(笑)。
Slimにしてやられたと考える運用会社さんは、業界最安値宣言の上、CRSP USトータル・マーケット・インデックス連動のファミリーファンドを立ち上げることをオススメします。いまさらSlimに対抗するのは厳しそうですし、バンガードに勝てるワンチャンがあるとしたら、二重構造ではないファミリーファンドで戦略的なコスト設定するくらいですからね。
まあ、そこまでして欲しいほどインデックスファンドの市場は魅力ない、で終了だとは思います。失敗だと気が付くのは、そう言う発想をするおじさまたちが会社を卒業した数十年先に、日本のインデックスファンド市場規模が、数十兆、数百兆円になったときでしょうかね。この規模は、日本株じゃムリそうですけど海外株式クラスならあり得る、というのが私の想いであります。
以上、えらそうなことを書いていますが、全世界株式派の私としては、米国株のみに投資するファンドは今現在は保有してません。来たるべき取崩し世代に向け、保有金融商品を整理している過程で手放したということもあります。
<ご参考>
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