アーリーリタイアと介護離職
東証マネ部さん。
はじめに
記事は、介護離職について。ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士の井戸美枝さんのコメントで構成された内容となっております。
「20代から30年ほど働いてきて『そろそろ休みたい』と感じたり、迷惑をかけた親のためにという思いを抱いたりして、介護をきっかけに仕事を辞めたくなる気持ちはわかります。しかし、そこで辞めてはダメ。『親のために』と思いすぎるのも良くありません。なぜなら、介護はゴールが見えないからです」
うっ、耳が痛い。もう辞めちゃいました(笑)。
- 親の介護が終わった先には、自分だけの生活が待っている。
- しかし、介護世代である40~50代になってからの再就職は難しい
なので、「介護と仕事を両立するための"備え"が重要」とのこと。いくつかTIPSをピックアップ。
- なるべく幅広く情報を得る。ネットからばかりだと情報が偏ることも。
- 介護休業や介護休暇を取得しやすく、その後の復職もしやすい職場を選ぶ。
- 今なら、副業もいい。介護が必要になったときにフルタイムで働いている会社を辞めることになったとしても、ほかの収入を確保できる可能性が高くなる。
- 介護離職をして収入がゼロになるのと、小さな仕事を続けて月数万円でも入ってくるのとでは、しんどさがまったく違う。
- 親の介護が始まる前にいろいろなことを試してみる。
- 既に介護離職してしまっている場合は、とにかく仕事を探すことを優先すべき
- 会社員として働き続ければ、年金額を増やすことができる。
- 70歳まで働くという覚悟を持つべし。
雑感
私が早期退職勧奨を受けて、早期リタイアを決めた理由のひとつに「母の介護」がありました。介護離職の7割が女性だそうですから、私は、3割の方。「介護離職なんてするな」というご意見はきわめてロジカルで合理的なのですが、なんだか、つらいよね、と。
- 誰かが主介護人にならないと介護はなりたたない。
- 認知症の場合は、目を離せない。介護と仕事の両立はたいへん。
- というかムリ。精神的に耐えられない。
- できてる事例も拝聴するが、メンタル強すぎ、優秀すぎる。
- しかもいつ終わるかわからない。
という現実があります。
でまあ、私は主介護人となり早期リタイアしちゃったわけです。早期リタイアなので、復職の心配もなければ年金減の問題も織り込み済みです。
介護生活で一番大変だなと思うのは、施設に入るまでかなあ。認知症が発症〜目を離せない状態になる〜その割に介護度が低く特養には入れない、という期間。いろいろ精神的に疲れます。私の場合、この期間が3年ほどありました。もし、政治が「介護離職ゼロ」をどうしても主張するなら、この期間の穴埋め政策が必要ですが、膨大なコスト負担を社会に強いることになります。
そして、今は、早期リタイアのメリットを噛みしめているところだったのでした。
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