つみたてNISAで純資産総額10億円未満の投信をリストアップしてみる。2021/12
年の瀬・・・だからというわけでもありませんが、たまにやっているつみたてNISA対象ファンド、純資産総額10億円未満の投信チェックです。
つみたてNISAで純資産総額10億円未満の投信をリストアップしてみる。2021/12
- SBI証券のパワーサーチで検索
- 対象は、176本
- うち10億円未満のファンドは37本
- 100億円未満は、90本
つみたてNISA対象ファンドの約2割が10億円未満でした。意外と多いですね。純資産総額10億円未満のファンドのうち26本が、バランスファンド。バランスファンドも残念な状況に陥ってるものが多いです。
さて、そのバランスファンドを除いた11本がこちら↓
ファンド名 | 委託会社 | 純資産 (百万円) |
---|---|---|
eMAXIS マイマネージャー 1990s | 三菱UFJ国際投信 | 36 |
ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式) | ニッセイアセットマネジメント | 49 |
NZAM・ベータ 日経225 | 農林中金全共連アセットマネジメント | 56 |
NZAM・ベータ S&P500 | 農林中金全共連アセットマネジメント | 120 |
i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード) | 三井住友トラスト・アセットマネジメント | 140 |
i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード) | 三井住友トラスト・アセットマネジメント | 157 |
つみたて全世界株式 | 三菱UFJ国際投信 | 217 |
i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード) | 三井住友トラスト・アセットマネジメント | 605 |
i-SMT 日経225インデックス(ノーロード) | 三井住友トラスト・アセットマネジメント | 651 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット) | ニッセイアセットマネジメント | 797 |
つみたて先進国株式(為替ヘッジあり) | 三菱UFJ国際投信 | 879 |
「eMAXIS マイマネージャー 1990s」は、バランスファンドだと思うんですけど、SBI証券の分類上、国際株式になっていたのでそのままにしました。ターゲットイヤーファンドの初期は株式の組入が多いためってことなんでしょうね。
雑談
目につくのは、i-SMTシリーズの激不振です。信託報酬率競争にちゃんと付いて行かなかったのが敗因の一つでしょう。
- eMAXIS Slim 先進国株式 年率0.1023%(税抜 0.093%)以内
- i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード) 年率0.209%(税抜0.19%)
差が明らかについています。これに一物多価問題が加わって、長期投資家の信頼を勝ち得なかったというところではないでしょうか。
i-SMTに限った話ではありませんが、設定後何年も経ってるのに純資産総額が10億円行かないファンドって言うのは、正直、繰り上げ償還予備軍、つみたてNISAの対象ファンドとしてどうなの?と。もちろん金融庁が目を光らせていますから、償還はされないとは思いますが、それはそれでいびつです。
つみたてNISA 丸3年。そろそろ、対象ファンドに対する「金融庁によるご指導」が必要な時期に来ているような気がします。
「つみたてNISAの対象ファンドは1運用会社1指数1ファンド」みたいなルールを作って、一物多価の解消を半ば強制的にやらないとダメなんじゃないでしょうか。i-SMTだって、SMTとくっつけば、しっかりした規模のファンドになります。本来は競争原理でそうなっていくのが望ましいわけですが、日本の運用会社は圧力がなければ、動かないと思うんですよね。そもそもつみたてNISAがなければ、こんなに信託報酬の安いインデックスファンドは生まれなかったわけですし。
コメント