SBI証券×ニッセイアセットセミナー「FIREを目指すための投資活用法」
SBI証券×ニッセイアセットセミナー「"FIRE"を目指すための投資活用法」を聴講しました。
前回はこちら↓ 前回「前編」となっていたので、今回は「後編」。(のはず)
はじめに
今回の話は、FIREのための投資法を中心に、最後は山崎俊輔さんの考える日本における現実的なFIRE像について語るという内容になっておりました。
- 利回りが上がればゴールは近付くが、上手い話はない。金融詐欺にあいかねない。
- インデックス投資で長期積立て分散投資するのが基本的な考え方。
- 20年以上の投資であれば、元本毀損することはほとんどなくなる。
- iDeCoやNISAなど税制優遇制度は当然フル活用する。
- 下がっているときに売らないで継続することが肝要。
- 将来をよくことは難しい。読めないと認めてしまった方が投資をシンプルにできる。
という、当ブログをお読みのみなさまであれば、おなじみの方法論、考え方であります。山崎さんは、結論として、
FIREはライフプランの総合問題
と位置付けており、標準的なリタイアの現状を知っておくべし、とされています。公的年金/企業年金(退職金)/70歳現役社会への移行などなど。また、1億円4%ルールにはこだわらず資金計画を立てることも必要とのこと。
- 取崩を容認して、65歳で3000万円残っていれば良しとする
- 標準引退年齢より5年早いプチFIRE
このあたりからはじめて、40歳代リタイアへ夢を拡げていきませんか、と。以上、日本の実情を踏まえながらきわめて現実的なFIRE論でした。個人的には、大きく同意します。今の日本は、ほんのちょっとの早期リタイアであれば、多くの人がやろうと思えばできてしまう幸福な社会なのでした。
FIREは、長すぎる自由時間を持て余さない人の選択肢
山崎さんのお話では、最後にFIRE後の生き方の話が出てきます。
- FIの実現までは、おそらく「自由な時間がほとんどない」日々。
- しかしFIを実現してRE後は、いきなり「自由な時間が圧倒的」になる。
- しかも日本人は長生き。
- 早すぎるFIREは長すぎる自由時間を持て余すのでは?
- なので日本人には、50代60代の早期リタイアで充分なのでは?
- FIできても(何らかの活動を元気にして)REしないという生き方もある。
という視点は、一般論として同意するも、早期リタイアした私個人の感想としては、ちょっと違います。早期リタイア生活7年目に突入し、そろそろ退屈するはずなのにちっとも退屈しません。それどころか、
「自由時間はいくらあっても足りない」
と感じる自分がいるのであります。経済的な問題と人間関係の問題さえクリアできれば、こんなに面白い現代ニッポン社会で退屈なんてありえません。それともいい歳をしてそう感じる私って変(いまどきの言い方で言えば「あたおか」?)なのかしら(笑)。
FIREは、「長すぎる自由時間を持て余さない」、まっとうな人から見れば、いささか変わった生き方なのです。
というわけで毎度の主張ですが、インデックス投資や経済的自立は万人にオススメできますが、早期リタイアは普通の人にはオススメはしづらいのでありました。
コメント
いやぁ、全然ヘンじゃありません。
「自由時間はいくらあっても足りない」に激しく同感です。
私は再雇用を途中で降りただけなので、FIRE戦士(!?)の足もとにも及びませんが、
それでも人間関係の煩わしさから卒業できただけで、万々歳です。
たぶん今が、今までの人生で一番、時間を短く感じています。
(あの世が近い?(笑))
専業主夫なので家事に割かれる時間が一定量あるため、余計にそう思うのかも知れません。
やりたいことを消化するどころか、逆に増殖している感じです。
あとは、健康寿命との折り合いをどうつけるか・・・ですかね。
投稿: ひさご | 2021年12月22日 (水) 16時23分
> ひさご 様
コメントありがとうございます。
>人間関係の煩わしさから卒業
ですよね。まあ、仕事以外でも「めんどくさい」人は潜んでいますが、よけちゃえばいいわけですから。
>増殖している感じ
よくわかります。
>健康寿命との折り合い
「元気に活動して天命は受け入れる」ってことなんでしょうね。過去の肉体の酷使を今更悔いても致し方ないので。
投稿: NightWalker | 2021年12月22日 (水) 17時02分