人生100年時代の年金・イデコ・NISA戦略
田村さんの最新刊「人生100年時代の年金・イデコ・NISA戦略」のご紹介です。献本いただきました。
まじでオススメ 一家に1冊。現代ニッポンの年金大全
本書は、田村さんの大好評の前作「人生100年時代の年金戦略 」の2022年の関連制度改正に伴うアップデート版なのですが、以下ベタボメしちゃいますが、まじでオススメ。
一家に一冊。現代ニッポンの年金大全。
年金大全と書いてしまうと、小難しい辞書を想像してしまうかもしれませんが決してそんなことはなく、有益で興味深い「実に多くのトピックス」を軸に語るという構成。頭にすっと入ってくる「こなれまくった文体」。読んでて快感です。もう言うことなしの仕上がり。
とにかく、圧巻の情報量です。出し惜しみ一切なし。
総ページ数は、336ページと普通の本に比べ多い上に、字のポイント数も小さめ。おそらく、普通の文字の大きさにしたら、400ページは軽く超えるレベルだったのではないかと推測します。図表もたくさーーーんあり、説得力10倍増です。これほどまでの分量と質で年金を語れるのは、田村さんくらいしかいないんじゃないでしょうか。
特に、早期リタイアでも普通のリタイアでも年金受給戦略をきっちり考えたいという人は、絶対読むべき一冊でした。
面白いトピックスがあまりにも満載で、本エントリーを書くに当たってどれをご紹介しようか迷ったのですが、私自身にとって身近なこの2つの話題にします。
その1 話題の「トンチン年金」より繰り下げがお得
両方できるならいいんでしょうけど、手数料、インフレ耐性(年金はインフレがあれば増額するが、トンチンは増えないそうです)の面で見れば、公的年金の繰り下げが有利とのこと。
両方できるお金がないので、普通に繰り下げ+資産運用で生き抜くことにします。
その2 長生きするなら加給年金が消えても繰り下げが有利
記事には、85歳まで生きた場合、95歳まで生きた場合、配偶者との年齢差、1歳、5歳、10歳、のそれぞれについて、
- a:すべて繰り下げず、加給年金受給する。
- b:70歳まで基礎年金厚生年金ともに繰り下げ、加給年金を受給しない
- c:70歳まで基礎年金のみ繰り下げ、加給年金は受給する。
の3パターンがシミュレートされています。
私は、cのパターン(加給年金満額受給)を考えていましたが、b(加給年金を受給しない)ないしは、bとcの中間(加給年金一部受給)も考えたいな、と考え直しました。妙な状況で長生きした場合、私自身の介護費用捻出に大きく効いてくるわけで。わかりやすく言うと、
95歳まで生きてみるっ
あと35年かー。生きられるのか私(^^;)。生命力に自信はありませんが医学の進歩に賭け、とりあえず宣言しておきます。
早期リタイア当初は、年金受給の65歳までの生活費と考えていた生活防衛資金力も、予算よりも生活費がかかっていないこと、妻が働いていることなどから多少余裕も出てきていますし。まあ、死んでしまえば、所詮そこまでです。まだ5年先の判断ですし、またしても制度改変があるかもしれないし。そのときゆっくり考えます。
そんな気付きも与えてくれた、貴重な一冊でした。たぶん、人によって、いろんな発見があると思いますよ。
コメント
こんないい本をただで読めるなんて最高ですね。字が小さいのであれば立ち読みでは難しそうでしょうから、図書館の購入希望図書で請求しないと。いい情報ありがとうございます。
投稿: | 2021年12月19日 (日) 03時07分
>?様
コメントありがとうございます。
早くご利用の図書館に入荷するといいですね!
投稿: NightWalker | 2021年12月19日 (日) 08時56分
night様 田村正之です。ありがとうございます! 分厚くなりすぎて「鈍器」などと言われ、引いてしまう読者もいるようで泣いておりました。それをこんなに早くお読みいただき、しかも高評価いただき、大感謝です。
分厚いので、夜間に出歩く際の護身用の武器としても是非!(違
投稿: 田村正之 | 2021年12月29日 (水) 02時22分
>田村正之様
こちらこそ、ご献本、深謝申し上げます。護身用(笑)。でも、老後の自分を論理武装するできるので、まさにその通りの一冊です。世界最強といってもいい長生き保険を活用すべく、ともに元気に長生きしましょうね〜(笑)。
投稿: NightWalker | 2021年12月29日 (水) 10時42分