岸田首相!成長戦略に「低〜中所得層における金融所得の向上」を入れてください! 〜オール・カントリーの純資産総額3000億円突破に思う。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産総額が、10/14付けで3000億円を突破しました。
オール・カントリーがついに純資産総額3000億円突破
10/14に15.6億円の資金流入もあり、純資産総額が3,022.67億円になりました。
加速度的に伸びてます。
コロナショックが、純資産総額にほとんど影響を与えていないことがわかります。ときどき書いてますが、これ、長期投資向きのファンドで時折見られることなんですよね。リーマンショックの時のセゾンバンガードがそうでした。ファンドの受益者の多数が長期ホールドを指向している証左。
この3年の立ち上げはすばらしいものになっています。でも、大切なのは、この後。
そろそろ、他社のコストに追従するのではなくプライスリーダーとしての責務を果たすべき時が来ているのではないでしょうか。三菱UFJ国際投信さんが、このエントリーを読んでいることを願っています(笑)。
岸田首相!成長戦略に「低〜中所得層における金融所得の向上」を入れてください!
私が当ブログを始めた頃に思ってたのは、「米国はいいなあ、いいインデックスファンドがあって」ということでした。ブログでもしょっちゅうぼやいていたような気がします。「米国のインデックスファンドはコストが安くていいなあ」「米国民は投信に抵抗がなくていいなあ」「米国ならお金持ちになれるよなあ」。
時は経ち、いまやバンガードのファンドと比べても遜色のないスペックのインデックスファンドをなんと100円から買うことができるようになりました。ある意味、日本が米国を追い越したと言ってもイイかもしれません。しかし、「お金持ちになれるよなあ」はどうでしょうか。
本日、岸田首相の衆議院解散の弁がありました。
「成長と分配の好循環」。みなさまがおっしゃるように具体論が重要です。少子高齢化で需給ギャップが大きく、消費に期待した経済成長はなかなか難しい状況にある今の日本。自動化などの先端IT、医療・医薬、脱炭素。世界最先端の成長産業への投資は重要ですが、生産性の高い、すなわち儲かりそうな商売の競争は厳しい。世界について行くだけで精一杯かもしれません。
私としては、中長期的に見ればもう少し成長の確度が高く効果的と思われる
「低〜中所得層における金融所得の向上」
を具体的なターゲットのひとつに加えて欲しい。適切なリスクを取って資本市場からの再分配を得ること。マクロに言えばピケティの法則が作用して、日本は豊かになれます。このために国家がなすべきことも議論され尽くしています。それは、正しい金融教育と税制優遇などの環境作り。「ブレーキ踏んでどうする」と言われないような施策を望んでます。今必要なのは「アクセル」です。
岸田さんのいいところは話をよく聞くこととのことですが、聞いてもらえなければ何も始まらない。末端のいちブロガー風情ではここが限界です(笑)。
今の日本人にとっての長期投資とは、リスクを取ることを忘れた日本人が失われた富と勇気を取り返す旅へ出航することなのです。2000兆円になろうかという個人金融資産は、今なら、米国以外の他国がマネできない大きな武器になるはずなのですから。
コメント
まったくです。
一部で伝わっていた金融課税ですが、少なくとも、
年間所得1億円以下の国民に金融所得の課税を上げる正当な理由はないと思います。
投稿: ぐうたらシニア | 2021年10月15日 (金) 00時17分
>ぐうたらシニア様
コメントありがとうございます。
譲渡益課税の総合課税なら多少は賛成できます。所得330万円未満なら実質、減税。330万円以上695万円未満の人で現状と同じ。それ以上の人が本来支払うべき所得税を払うと。
なぜそう言わないのかに思惑が透けてきますが、透けちゃうところが新首相のいいところかもしれません(笑)
これをやると、確定申告が大幅に増えそうですから、返す刀で日本固有の源泉徴収制度を廃止するくらいの改革なら面白いとは思います。規制緩和含めてデジタル庁にがんばってもらい、金融機関、会社等のデータをデジタルで自動的に引っ張ってきて確定申告をよりカンタンにできるシステム構築をすればいいわけで。
No.2260 所得税の税率
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm
投稿: NightWalker | 2021年10月15日 (金) 11時18分