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2021年10月10日 (日)

債券比率が高い割にコストが高いファンドの話 2021

あざといファンドの特徴は、大きく2つあります。ひとつが「割高なファンド」。もうひとつが「仕組みが複雑でリスクの高いファンド」。どちらも、そうとは見せないような演出が問題視もされますが、今回は前者の話です。

はじめに

最近の私が問題視しているのは、「債券比率が高いバランスファンドで期待リターンは小さい」にもかかわらず、「コストが割高」に思えるファンド。モーニングスターをうまく使ってスクリーニングする方法はないかなと思って、ひとつ考えついたのが、次の条件です。

  • [リスクメジャー]1(小さい)
  • [フィーレベル]高い

リスクが低い≒期待リターンは低いだろう≒たぶん債券比率が多いんだろう、という推測でのスクリーニングです。純資産総額の高いものを5つほどピックアップすると(債券比率は私が目視確認w)

ファンド名 会社名 信託
報酬
純資産
総額
(億円)
債券
比率
投資のソムリエ アセマネOne 1.54% 6,153 67%
ピクテ・マルチアセット・アロケーション・F 『愛称:クアトロ』 ピクテ 2.00% 2,549 59%
のむラップ・ファンド(保守型) 野村 1.19% 466 73%
三菱UFJ バランス・イノベーション(株抑制)
『愛称:ファーストラップ(ささえ)』
三菱UFJ国際 1.43% 239 76%
三菱UFJ バランス・イノベーション(債券)
『愛称:ファーストラップ(ささえ)』
三菱UFJ国際 1.16% 138 76%

たしかに債券比率が高いのに信託報酬率が高めのファンドがヒットはします。

債券比率が高い割にコストが高いファンド

うーん、でもスクリーニング条件としては我ながらいまいち。円奏会が引っかからない(笑)。

債券比率が70%以上もある東京海上・円資産バランスファンド(毎月) 『愛称 : 円奏会』をモーニングスターでチェックしてみると、信託報酬率が税込0.92%もあるのに、なんとびっくりフィーレベルが「安い」になっているんですよ。同ファンドのフィーレベル・カテゴリーは、「バランス・アクティブ」。この中では安いってことなんでしょうけど、債券比率を考慮しない分類での比較はあんまり意味がないような…。それとも私の感覚がローコスト慣れしまったからなのか…。

バランスファンドって、リスク耐性の低い初心者向けってよく言われますけど、それはローコストパッシブ系に限った話。それ以外は、酸いも甘いもかみ分けたベテランが最後に行き着く解のひとつ(あくまで「ひとつ」ですよ)、と私は思ったりしています

一昔前、よく取りあげられた毎月分配型ファンドも、毎月分配を餌にしているスタンスもさることながら、本質は「債券ファンドのくせに割高」というところに難点があったわけで。そんな毎月分配型ファンドも、金融庁のご指導もあって最近は「なりを潜めた」感がありますが、その傾向のあるファンドがなくなったわけではないのでありました。

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コメント

おっしゃるように、円奏会などは確かに今となっては存在価値が疑われるファンドですね。

でも、10年前に退職金などで買った人にとっては それなりに評価されてる方もいらっしゃるかな? 例えば 2000万円で買っておれば、毎月 30円× 2000x 0.8= 48,000円の分配金があり、それほど目減りもしてないので銀行預金よりはマシ。生活費のタシになってて、勧めてくれた金融機関を悪く思ってない可能性もあります。

私もこういうファンドはもう要らないだろうと思っておりますが、発売当時としては リスクをとりたくない高齢者などに有る程度の評価を得たファンドだったかも知れないですね。
でも、時代は変わってきています。保有してる人にとって、手数料負担が減って役に立つ良いファンドへの乗り換えを勧めてくれる、良心的な金融機関が増えることを期待したいです。

投稿: やました | 2021年10月10日 (日) 13時24分

>やました様
コメントありがとうございます。
>10年前に退職金などで買った人
10年前に必要だったリテラシーは、債券比率70%の円奏会を1000万円買うことではなく、300万円の株式と700万円の定期預金(あるいはペイオフ対策としての個人向け国債)を買うことだったのではないでしょうか。

投稿: NightWalker | 2021年10月10日 (日) 13時41分

>役に立つ良いファンドへの乗り換えを勧めてくれる、良心的な金融機関
投信の乗換へをすすめる金融機関は、そもそも良心的とは言えません(笑)。ちなみに私が「円奏会」をターゲットにする理由は、投信の問題販売のゆうちょ銀行の主力商品のひとつだったからです。

投稿: NightWalker | 2021年10月10日 (日) 13時53分

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