経済的自立とリタイア、どっちが大事かと言われたら
リタイアの前提にあるのが、経済的自立。この言葉、FIREブームで一気に浸透しましたね。
はじめに 〜FIREのレベルもいろいろ
家屋もあり他に家族がいて世帯収入が確保できるなどの生活インフラがある人や超ミニマムライフを営んでいる人にとっては月10万円で充分というケースもあるでしょうし、月50万くらいは気兼ねなく使えなければ、ハッピーリタイアライフとは言えないという人もいるでしょう。トリニティスタディ(4%ルール)で言えば、FIの達成金額はそれぞれ、3000万円、1億5000万円と大きな開きがあります。
自分にとって楽しみと言えるレベルの活動をお金にしながら生計を立てるのであれば、もっと少ない金額で早期リタイアを実現できるかもしれません。
FIREのレベルもいろいろです。
てな具合に、十人十色の人生哲学がかなり大きく絡むFIなんですけど、私的にはっきりしていることがふたつあります。
その1 人間誰しもいつかは経済的自由(のようなもの)を手に入れる。
日本の場合、年金制度があります。多くの人が、働かないで生きていくことができるようになります。1階:老齢基礎年金、2階:老齢厚生年金、3階以上:企業年金(退職金)やじぶん年金(退職金)、これらをどう組み合わせるかは人それぞれです。今は、自助による「じぶん年金」が重要になって来てますね。
その2 人間誰しもいつかはリタイアする。
それが、30歳なのか、50歳なのか、60歳なのか、70歳なのか。もちろん、死ぬまで働く人もいますが、幸せな人と言えるのではないでしょうか。最後は体力、健康との勝負です。
以上、言うまでもありませんが、レアケースは除きます。早いか遅いかだけなんですよね。
経済的自立とリタイア、どっちが大事かと言われたら
いつかは多くの人が手に入れることになる経済的自立(のようなもの)とリタイア(の計画)。どっちが大事かと言われたら、「リタイアです」と今ならはっきりそう答えます。早期リタイア後、一番、個人的にショックを受けかつ大きく納得したのは、再就職支援のコンサル時のこんな会話。コンサルの人は、私より10歳ぐらい年上の方々です。
コンサル「あなたは、相談を受けて助言するような仕事が向いています」
「たとえば、今、私がやっているような仕事です」
私 (なるほど、たしかにそうかもしれない)
コンサル「でも、その仕事は、今は求人がありません」
「私の時代には、まだあったのですが、今は、若手の方に求人が集中しています」
どうやら、私に向いた仕事は、諸先輩方に占拠されたようです(笑)。
これが、最後の一押しになって、私は早期リタイアを完全に決断することになったのでした。
経済的自立を細々ながらも果たした私にとっては、向いてない仕事に残り時間を浪費するのは、もってのほか。向いている仕事探しに長い時間をかけるほど(その間も歳を取る)根気もなかった上に、リタイアプランというか、じぶんのやりたいことはいくらでもあったからです。
コメント
経済的自立(FI)はリタイア(RE)の前提条件というか土台だと思っているので、タイトルだけ見たときは多少違和感がありましたが、最終的にどちらを目指すかという「目的」としての二者択一と考えれば良いでしょうか。
投稿: mets | 2021年10月26日 (火) 07時52分
>mets 様
コメントありがとうございます。
(1)FIの結果のひとつとしてのリタイア
(2)リタイアのための一助としてのFI
同じと言ってしまえばそれまでですが、私自身の今の気持ちは、(2)。現役時代の私は(1)でした。言いたかったのは、そんな感じのことです。
投稿: NightWalker | 2021年10月26日 (火) 10時43分
「先に占領してしまい、申し訳ない」
>どうやら、私に向いた仕事は、諸先輩方に占領されたようです(笑)。
ハローワークで同じ事を言われて、その仕事に就きました。今もそのまま働いています。「その1」は既に達成して、フローをせっせとストックに積み替えています。「その2」は「自ら」と言う選択はありませんが、「向こう」から言われれば、その時がリタイアです。
投稿: | 2021年10月26日 (火) 13時56分
投稿に名前入れ忘れました。
投稿: オークX32 | 2021年10月26日 (火) 13時59分
>オークX32 様
コメントありがとうございます。
あ、オークさんだったんですね、犯人は(笑)。イス取りゲームの勝者は、黙っているのが吉ですよ♪
投稿: NightWalker | 2021年10月26日 (火) 15時38分