自助と共助と公助 早期リタイア2つの思考パターン
菅首相、(まだ早いけど)お疲れさまでした。
はじめに
今回は、菅さんが総理になったばかりの頃に発言され、一部の方に物議を醸した「自助・共助・公助」がお題。
東洋経済ONLINE、大江英樹さんの当時の記事が参考になります。
自助は言わずもがな。年金などの社会保険は、共助。そして、「それでもカバーできないような状況に陥ったときに初めて公的な機関が「税」を使って助ける、これが公助=公の力による救済」。わかりやすい。
- 基本は、自助→共助→公助
- 老後になると、まず共助(年金)→次に自助→最終手段として公助
老後においては共助が基本。「年金なんてあてにならないから、年金納付なんてしないでいい」みたいな考え方は戒めておられます。
それにしても「まずは自助ありき」というあたりまえではあるけれども、みんな考えたくない心苦しい現実を総理大臣になったタイミングでなぜか言ってしまった菅さん。「正直すぎる」というか「いい人過ぎる」というか(笑)。
自助と共助と公助 早期リタイア2つの思考パターン
さて自助と共助と公助。早期リタイア者の場合はどうでしょうか。思うに、2つの思考パターンがあります。
(1)死ぬまで自助で走りきる。
(2)共助を軸に考える。
最近、FIREで広まった、4%ルールによる経済的自立は(1)でしょうか。年金がなくても、死ぬまで生きることができ、フローを生む資産は、最後は介護費用と余れば遺産。思わずもらえた年金は、より豊かな生活へのチャージです。お金はいくらあっても困らないみたいな。
ちなみに私は(2)。
- 年金フル受給まで:自助で生きる。
- 年金受給開始以降:ベースは共助、ゆとり部分は自助。
普通のリタイアとある意味何ら変わりはありません。50代半ばでの早期リタイアだったことが、大きいですかね。前者の自助は、キャッシュが基本。そして、後者の自助は4%ルール的な運用&取崩が基本です。
今の高齢者とこれからの高齢者の違いは後者。高齢になったとき「含み益のあるリスク資産を持っているか否か」です。リスク許容度の低下した高齢者がどっしりバイアンドホールドする上では、「含み益のある」ってところが精神衛生面で重要と不肖私は感じております。
共助の母数=人口が減る=子供を産み育てるリスクリターンが減少する分、どこか別のところで帳尻を合わせる必要があります。思うにリスク資産運用以外に解はありません。
なお、公助は最終手段。お世話にならないよう生き抜く所存であります。
余談
わずか1年。携帯電話料金はなんとなく下がったし、ついにデジタル庁もでき。あとなんだっけ。けっこうありますね。ののしられる世界から早々に離れ、早期リタイアしてしまった私なんぞからすれば、尊敬のひと言なのであります。菅首相、お疲れさまでした。
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