インデックスファンドの選び方って普通のファンドとはちょっと違うのかも、という件
トウシル 篠田尚子さん。
いい投資信託選びのポイントって?
記事には、冒頭、3つのQ&Aがあります。
次の説明で、正しいものには〇を、間違っているものには×を付けてください
Q1.純資産残高はなるべく大きい方がよい
Q2.償還までの年数は長ければ長いほどよい
Q3.運用成績の指標で重視すべきは、騰落(とうらく)率よりもシャープレシオである
篠田さんの答えは、
A1.× 純資産残高が大きければいいというものでもない。
A2.× 長ければいいと言うものでもない。
A3.○ 運用効率は良い方が良い。
です。記事は、最後に、投資信託で失敗する人の特徴の一つとして、
”「売れ筋」「低コスト」「(直近の)好成績」といった、分かりやすく聞こえのよい切り口で選ばれた投資信託が、必ずしもその人に適したものであるとは限りません。”
とまとめています。コストを除けば(笑)、大きく同意です。
・・・・記事を読んで気が付いたのは、インデックスファンドに限定した場合には、ちょっと違うかもということ。そんな私の答えは、以下のようなものです。
A1 ○ 大きいことはいいことだ。(除くコスト高ファンド)
規模は大きい方が運用サイドは低コストを実現しやすいですし、運用自体も指数追従性の面などから好都合のはずです。
なので、時代遅れの高コストインデックスファンドを除けば、大きいことはいいことなのであります。こんな但し書きを書かねばならぬ諸悪の根源のひとつ、過去に資金を集めた一物多価の高コストインデックスファンドの罪は重い。願うは、1運用会社1指数につき1ファンド。シンプルになってほしいものであります。
A2 ○ 償還までの年数が長くないとほったらかせないじゃないか。
「理想の保有期間は永遠」を楽チンに実現できるファンドが、企業価値の成長に賭ける長期投資家にとっての良いファンド。
A3 × 過去のパフォーマンスやシャープレシオよりもやっぱりコスト
インデックス投資は、ベータ=市場そのものです。市場のシャープレシオにケチを付けてみても仕方がありません。また、過去のパフォーマンスも当てにするには心許ない。強いて言うなら、PERの逆数、益利回りが市場の期待リターンですが、市場が常に効率的で適切な価格形成をしているとは限りません。それよりやっぱりインデックスファンドはコストが命です(笑)。
インデックス投資家にとっては、「人類の成長意欲と資本主義の果てしなくも健全なる永続」こそが重要な関心事なのであります。
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ううーん・・・まるで逆(笑)。
こんな風に考えるのは、少々ひねくれているのかもしれないなあ、と思う今日この頃の私でありました。
コメント
私の答えは、3問ともすべて〇です。
老後資金を確保するため長期で積立投資をしている者にとっては、積み立てている投信が繰上償還されるとたいへん困ります。積立投資の投信選びのポイントはコストとともに、繰上償還されにくいものという点が重要だと思います。
「大きいことはいいことだ。」に大いに賛同します。
SMTグローバル株式インデックス・オープンを8年ほど積み立て、今も保有し続けていますので、但し書きの部分には最上級の賛同を表明します。
投稿: トーゴー | 2021年9月26日 (日) 10時42分
>トーゴー様
コメントありがとうございます。
>私の答えは、3問ともすべて〇です。
自分自身の判断が重要ですよね。責任を取るのは最後は自分。ましてや、同じく楽天証券の山崎さんが気をつけろとおっしゃる販売サイドの方のご意見ですし(笑)。
投稿: NightWalker | 2021年9月26日 (日) 10時55分