好調のつみたてNISA対象ファンドですが、みんながみんな絶好調かというとそうでもない件。
モーニングスターさん。
はじめに
つみたてNISA対象ファンドの資金流入が好調なようです。
上位には、当ブログではおなじみのファンドが並びます。ざっくり引用しますと、
- 国内ファンド全体(ETF除く)の純資金流入額6565億円に占めるつみたてNISA対象ファンドの割合は、25.4%。本数シェアの3.5%を大幅に上回る。
- 低コストパッシブファンドの選好ぶりが際立っている。
- つみたてNISA対象ファンドの合計純資産残高も急拡大している。21年8月末時点は6兆3106億円となり、10カ月連続で過去最高を更新
本数ベースで投信全体のわずか30分の1に過ぎないつみたてNISA対象ファンドが、流入資金の4分の1を集めているという状況は、つみたてNISA推しの当ブログとしては、爽快感すら覚えます。
好調のつみたてNISA対象ファンドですが、みんながみんな絶好調かというとそうでもない件。
以上、つみたてNISAは好調で喜ばしい限りなんですけど、つみたてNISA対象ファンド、みんながみんな絶好調かというとそうでもありません。SBI証券さんの投信パワーサーチにヒットしたつみたてNIAS対象ファンドのヒストグラムはこんな感じ。
上位35本(全体の約20%)でつみたてNISA対象ファンドの純資産全体の約8割。見事なまでにパレートの法則(80:20の法則)通りとなってました。つみたてNISA制度ができて早3年余り。いまだ10億円未満というファンドはさすがにアウトな気がします。たとえば主力の国際株式クラスでは、こんなファンド。
- One-たわらノーロード 全世界株式 9.11億円
- 三菱UFJ国際-つみたて先進国株式(為替ヘッジあり) 7.74億円
- 三菱UFJ国際-つみたて米国株式(S&P500) 7.68億円
- 三井住友TAM-i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード) 4.88億円
- 三菱UFJ国際-つみたて全世界株式 1.39億円
- 三井住友TAM-i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード) 1.24億円
- 農林中金-NZAM・ベータ S&P500 0.87億円
- ニッセイ-ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式) 0.48億円
- 三菱UFJ国際-eMAXIS マイマネージャー 1990s 0.35億円
金融庁が見張ってるので怖くて繰上償還はないとは思いますけれど(^^;)。
たわら全世界は、少しずつ増えてますから10億円は行くんじゃないかなあ。三菱UFJ国際投信つみたてシリーズは案の定売れてません。Slimに統合すべきでしょう。i-SMTグローバル株式インデックスもSMTに統合すべきです。もちろん信託報酬はi-SMTと同じかそれ以下で。一物多価問題は、金融庁が指導しない限り動かないだろうなあ。現場の営業も「金融庁のご指導だから」みたいな言い訳欲しいでしょうしね(笑)。
つみたてNISA対象ファンドはけっこう絞られてますが、まだまだ絞れます。インデックスファンドの場合、私としては、たとえば次のようなスクリーニングが有効と考えます。
- 信託報酬率は、0.2%以下
- 一物多価の場合、一番安いのに絞る
- 純資産総額100億円以上かつ資金流入がプラス。
- 連動指数が、運用会社独自の合成指数ではないもファンド(客観的評価がしにくくなるため)
こんなところかしら。つみたてNISA対象ファンドの選定条件を最初からそう言う条件にしても良かったんじゃないかと思ったりもするわけですが、自分でスクリーニングしちゃえばいいのであります。
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