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2021年9月25日 (土)

FIRE資金は1億円あっても足りない!? 

日経 マネーのまなび 野尻哲史さん。

FIRE資金は1億円あっても足りない!? 

記事は、「正直、(FIREという)この言葉になじみがなく、慌てて関連の書籍を数冊読んだ。」という野尻さんによる、FIREブームでよく知られるようになったトリニティースタディ(4%ルール)の解説です。

注意点は次の二つ。

(1)持続可能な引出率は4%よりも低い可能性がある。
 4%は、あくまでも米国での過去のパフォーマンス。日本でも適用できるかどうかには疑問が残る。

(2)現金など「緩衝材」が必要。
 「率」と称しているが実際は「定額」引き出しであり、資金が枯渇するリスクがある。このため、相場低迷期に運用資産を多く引き出さないための現金などの「緩衝材」を用意することが必要になる。

よく言われることと言ってしまえばそれまでですが、重要なポイントだと思います。後は記事には書いてないですけど、3つめとして

(3)いざというときに必要なお金も用意したい

も考えてはおきたいですよね。特に若いうちは、未来に使うお金の不確実性が高いので。これを緩衝材として持つか、運用資産の積み増しで持つかは、一考が必要です。

以上、これらを加味すると、よく言われる生活費の25倍よりも多くのお金が必要になるかも、と言うお話しでした。

トリニティスタディの知見 私の場合

早期リタイアした私にとって、トリニティスタディをベースにしたリタイア資金の運用の考え方、定率取崩しと現金クッションの2つは、とても役立ちます。

私の場合は、「早期リタイア後のベース生活費は、運用資産とは別の現金と年金でまかなう」というのを大前提に資金計画しています。なので、運用資産分は、(生活費)の25倍ではなく、(リタイア後の余裕資金=お小遣い)の25倍。定率取崩しの利率は、多少は余裕みて3%くらい、とするなら33.3倍。2%とするなら、50倍。

年金受給開始後の現金クッションは、なしというか、カウチポテトポートフォリオ(リスク資産:無リスク資産=1:1)なので、ポートフォリオに組み込まれてます。セットでリスク管理です。最大の緩衝材は、運用が低調なときは遊びをガマンする、でしょうか。自身の欲望との戦い。まさに人生(笑)。

ベース生活費は年金なので、運用資産が枯渇しても死ぬまでは生きられるのではないかというのが、今のところの構想です。いざ、年金受給を開始したら、気持ちが変わるかもしれませんが、それは、また別のお話。基本、出たとこ勝負で考えてます・・・というか、そうこうしているうちに人生の砂時計の残りは着々と減り、考えられる年齢になってしまいました。

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