田村さんの年金繰り下げ、世界株投信で「継投」策 〜この考え方、早期リタイアした私も使ってます。
日経田村正之さんの「お金を殖やすツボとドツボ」シリーズをひたすらご紹介するエントリー。第40回のテーマは、こちら。
年金繰り下げ&世界株投信で「継投」
記事では、長生きリスクを踏まえて、
- 死ぬまで受給し続けられる公的年金中心で主に考えること。
を提案してます。記事の方法論をまとめるとこんな具合。
- 欲しい年金額になるまで年金を繰り下げる
記事の例:モデルケース月22万円 支出目標30万円
→4年と4ヶ月繰り下げれば達成 - 繰下げ期間分の継投資金があれば死ぬまで生きることができる
- 継投資金は、現役時代に世界株式投信を積み立てるなどで手が届く
言うなれば、「いつ終わるかわからない一生の問題も年金制度をうまく使えば有限のお金の問題として設計できる」と言うお話しでした。
今回は、FIRE含めてリタイアプランを検討中の方に大いに役立つ内容です。記事には、井戸美枝さん、竹川美奈子さん、山崎俊輔さんというオールスターのコメントが付いています。注目記事ですねー。ぜひお読み下さいませ。
田村さんとコメンテーターのみなさまのご著書をご紹介↓
この考え方、早期リタイアでも使えそう(使ってます)。
今回の記事は、普通のリタイアだけではなく早期リタイアの場合でも大いに役立つ内容です。「公的年金中心で主に考える」。拙著にも書きましたが、私が6年前に早期リタイアを決断するときの思考パターンが、まさにこれでした。
- 繰下げ制度などを活用して年金だけで死ぬまで生きることができるか?
- 年金受給開始までの生活費はあるか?
- 年金受給開始後の余裕資金としての運用資産は残るか?
特殊事情だったのが退職金。私の場合、早期退職勧奨による会社都合退職だったので、通常の退職金に加え、割増で退職金をもらえたのです。これが上記の2番目の生活費にチャージでき、背中を押してくれました。
ただ、田村さんの記事に「退職金は減少傾向なので過大な期待をしない」とありますように時代は変化しています。通常の退職金はもちろん、「金出すから辞めてくれ」みたいなやり方は、バブル世代のリストラが終われば影を潜めるかもしれませんね。6年前そんな予感がしたことも早期リタイアの判断材料ではありました。このチャンスを逃せば、ろくでもない仕事ばかりアサインされ、貴重な人生の残り時間が大きく損なわれるなあと思ったのです。
井戸さんのコメントにこうあります。
”仕事に満足していない人は、失業している人よりも幸福度が低い、というイギリスの幸福度の関するデータもあります。”
これはうなずいちゃうなあ。井戸さんは「できるだけ長く満足のいく仕事をしよう」という意味合いでこの話を使われていますが、私の場合は、「残る会社員人生に満足する仕事がなさそうであれば、いっそのこと自由業になっちゃおう」ですけれど(笑)。
コメント