長期投資家が割安買いをしている2つのパターン
日経ビジネス 大江英樹さん。
はじめに
記事は金言がいっぱい。いくつか拾ってみます。
- 「株を安い時に買って高い時に売る(自分の買値を基準にしてそれよりも高ければ売る、安ければ買う)のは間違い」
- 正しいのは「割安な時に買って、割高な時に売る」やり方
- 企業の実体価値を基準に置くべき(株価は「鏡」ではなく「影」)
まさにそうなんだろうな、という気がします。
問題は割安をどうやって判断するかです。経済指標や財務の分析なんてしたくない、長期投資家としての私のパターンを2つほど。
その1 長い時間が経つと過去の株価は割安に変わる
ずっと買い続けてきたつみたて投資家にとって、「総じて見たときの過去」は割安になります。これは、大江さんの記事で言うところの「企業価値」が総じて見れば長期的に成長してきたからです。別の言い方をすると、今の株価は何十年後の未来から見たときの割安。長期にわたって成長すると信じられる投資先に投資するのが、長期投資なのであります。
その2 リバランスが割安買いになっていた。
株価が下がるとリバランスで買い増しをすることになります。だからといって割安で買えるというわけではありません。大江さんの記事で言うところの「自分の買値」を基準にしているやり方でダメなケースです。
しかし、長い間ポートフォリオを守り続けていると、結果的に割安買いになっていることがあります。直近ではコロナショック。これは、長年育ててきたよく分散されたポートフォリオの場合、過去の企業価値の基準値がポートフォリオの中に織り込まれているからなんじゃないかなと思う次第です。熟成した糠床の如くというか。
以上、何も考えない長期投資家が割安買いをしている2つのパターンでした。
ただ、株式の特性に乗っかってるだけなんですけど、意外と難しいのは、つい右往左往しちゃうから。何も考えないことこそが極意の長期投資なのでした。
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