「高すぎる相関係数」の時代 ポートフォリオをどう考えるか?
トウシル 山崎元さん。
はじめに
山崎さんが、書籍(おそらく「ほったらかし投資術」)の改訂作業に伴って、「個人投資家が実行しやすいインデックス投資」についていろいろな組合せを考えて見るも判然とせず、微差だとのこと。
- 個人的に最も好みなのは、「国内株40%、外国株60%」
- 一番いいかも知れないと思うのは、「全世界株式100%」
国内株、外国株の組合せに大差がなくなってきたことの要因として、リスク資産間の相関係数が高すぎることを上げていらっしゃいました。
「全世界株(日本除)」、「先進国株」、「S&P500」は、何れの2つを取っても相関係数が0.97以上(「TOPIX」と「日経平均」の相関0.95より大きい)、国内株式と外国株式3種のインデックスは相関係数が0.78〜0.79と非常に高い、などなど。これらを勘案し、
「リスク資産は、全世界株式のインデックス・ファンド一本でいい」と言い切ってもいい時代になったのかも知れない。
というのが、この記事での山崎さんの結論です。
「高すぎる相関係数」の時代 ポートフォリオをどう考えるか?
私はどう組み合わせているのか、というお話しなんですが、数年前から、私、ポートフォリオを以前のように、日本株、先進国株、新興国株、国内REIT、海外REIT、国内債券、海外債券、金・・・みたいに細かく管理するのを止めました。昔は、最適ポートフォリオを計算するの大好きだったんですけどねー(笑)。
今は、株式、REIT、債券の3つの割合だけを見ています。それぞれの中身は商品数を減らすこと以外は気にしてません。
平穏な早期リタイア生活を過ごすために管理をシンプルにしたいというのが一番の大きな理由ですが、山崎さんが指摘されていたような「リスク資産間の高すぎる相関係数」も理由のひとつ。で、ほぼ確実にある程度の相関係数が期待できるリスク資産(株式+REIT)と無リスク資産の分散にだけ注目しとけばいいか!と割り切ることにしたのです。私の場合、過去に買ったファンドがあるからむずかしいですけど、しがらみがなければ、リスク資産は、オールカントリー一本、REITなしでいいと今は思ってます。
また、私の場合、低金利時代は債券のリターンに期待しないことにしたので、実態としては、債券=無リスク資産=個人向け国債+待機資金(キャッシュ)です。ここもシンプル。じゃあ、「債券」って書くなよってなるわけですが、金利が上がったときのためにここは「債券」のままで明日への希望を残してあります(笑)。
「高すぎる相関係数」といかに付き合うか?についての私の割り切り(あきらめ?)を整理すると、
- 株式は、全世界に分散していれば、どんな配分であろうと気にしない。
- REITは、これまでの成り行きもあるので維持するがなくてもいい(MSCI ACWIにREITは相応分含まれてるし)
- 債券には低金利時代が続く限り期待しない。
でした。
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