米国株(S&P500)と全世界株式(MSCI ACWI)の比較 1987/末〜2021
インデックス投資、昨今の二大潮流と言えば、米国株式と全世界株式です。そーいえば過去のパフォーマンス比較してなかったなーということで、見てみます。
はじめに
- 比較対象:S&P500とMSCI ACWI
- 比較期間:1987末〜(入手できたMSCI ACWIの過去データによる)
- ドルベース(ただし、相対比較なので、ドルも円も関係なし)
その1 1987/末〜のパフォーマンス
これだけ見ると、S&P500すげー、米国株は永遠に不滅です、って思ってしまいますが、注意が必要です。
その2 年次リターンの比較
年次リターンの優劣を比較してみますと、勝ったり負けたりです。(S&P500の年次リターンからMSCI ACWIの年次リターンを差し引いた数値の推移を見てます。プラス方向がS&P500優位で、マイナス方向がMSCI ACWi優位)
ゆえに比較する期間によっても見え方が違います。
その3 2000/末〜のパフォーマンス
2000年代は、ACWIが優勢。2010年代は米国株優勢です。今後どうなるかはわかりません。
雑感
長期投資の目線で過去のパフォーマンス比較をするには30年は短すぎます。また、そもそも過去を見ても未来はわからないという議論もあります。なので、以上は、あくまでご参考。
とはいえなんとなくわかるのは、米国株が世界にずっと勝っているわけではないこと。もし米国株だけが強いのなら、世の中、米国株だらけになっちゃいますからね。特にこの10年の成績や米国の経済環境の優位性を見ただけで米国株オンリーの投資法をセレクトするのは、少々、注意が必要と考えます。
米国株オンリーを選ぶにしても、「米国株式市場が強く、他国より高パフォーマンスになるだろう」ではなく、「米国株は長期にわたって世界株なみのパフォーマンスをキープし続けるだろう」であるなら「コスト等含め市場環境の良い米国株式だけでいいかも」と考える方が、個人的にはしっくりきます。
ただ、「だったら世界株式でいいじゃん。米国株はたっぷり入ってるし、どうせ未来はわかんないんだし」と私は考えてしまう人なのでした。ひとそれぞれであります。
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