長期投資家がいつも考えている2つのこと
モーニングスターさん。
はじめに
ざっくりまとめますと、
- 絶好調の米国株式だが、ここに来て、テーパリングの早期開始、デルタ株の拡大など不安材料も出てきた。
- リスク分散が見込まれる候補ファンドに考えを巡らせる機会としたい。
- 相関が小さいほど分散効果が高いが、相関が小さいのは債券クラスくらい。
- それ以外は、「バランス」含めて株式との相関が高い。
- 「国際債券・転換社債(為替ヘッジなし)」「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」など、債券クラスの中にも相関が高いものがあるので気をつけたい。
こんな感じでしょうか。株式と債券の分散投資については、ご承知の通り、大賛成の私です。ただ、個人的に思ったこともありますので、2点ほど。
その1 長期投資家はいつも分散
長期投資家にとっての分散の目的は、あくまでもリスクをコントロールすることにあります。株価が下がりそうだからそろそろリスクを落として分散した方がいいんじゃないの?というのとはちょっと違います。長期投資家はいつも分散。そして、取るべきリスクは、市場ではなく自分自身の取り得るリスク許容度から判断すべきなのです。
株価の予想は不可能。それに、誰もが知っている懸念材料なんてすでに株価に反映されちゃってます。ましてや世界一効率的とされる米国市場なわけで。予想もしないところからホンモノの危機はやってくるのでありました。
もちろんモーニングスターさんの記事は、調子に乗ってリスクをとりすぎの方への注意喚起ではあります。
その2 過去のリターンに期待しない
モーニングスターさんの記事では、過去5年のパフォーマンスが紹介されています。いうまでもなく、これから5年の期待リターンではありません。過去のリターンにはあんまり期待しないのが吉。
個人的には、そもそも債券クラスの絶対的な期待リターンには期待しておらず、ペイオフ対策としての個人向け国債と、普通に定期預金、楽天銀行のマネーブリッジ金利0.1%で充分かなと。人生終盤、あれこれ迷わず「稼ぎどころは株式だけ」と割り切っております。
以上、とある長期投資家の思考パターンの確認でした。
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