謎商品にどう対応する?
日経田村正之さんの「お金を殖やすツボとドツボ」シリーズをひたすらご紹介するエントリー。第38回のテーマは、こちら。
仕組み債「謎の高金利」
毎度おなじみ仕組み債。毎度おなじみですけど、この話は繰り返し学習が必要です。今回の話は、ここに集約されています↓
ハナ こんな低金利時代に2%の高金利って謎だわ。
岡根 謎を感じる商品は気を付けた方がいい。
まさにこれですよね。ここの下り、イイですよね。さすが田村さん。ポイントはふたつあります。
ひとつは「謎を察知する感性」。まずは危険を感じないといけません。
もうひとつは、「謎に対する論理的なアプローチ」。
たとえば、その人にとって株式投資が「謎」だったとして、即「謎だから止めよう」となってしまってはなんだか残念な気がします。「インデックス投資?つみたてNISA? 何そのへんなの。どうせ政府が国民をだまそうとしてるんだろ」で終了みたいな。投資に限らず、「謎を察知する感性」が主体でそれに謎論理が付いた変な主張というのは、ネットでもちらほら見かけますよね。
今回の記事は、
- リターン(金利など)に比べリスクがアンバランスに大きい、しかも情報開示不足でそれに気づきにくい
- 大きなリスクの見返りとしてのオプション料の適正水準の計算は、複雑な数学が必要で、個人には無理
- 仕組み債の場合、通常は金融機関がかなりサヤを抜いているが、開示されていない
が論理の軸でした。
雑談
今回の記事は、「父が証券会社に勧められている商品がある」と言う設定。ありがちですよねー。彼らが売りに来るのは、当然利ざやの大きい商品。インデックスファンドであることはまずありません。
思えば、私の母がグロソブを買ったのは20年近く前。たまたま母が口座を開設していた信託銀行の営業に乗せられての購入でした。母曰く「少しでもお金を増やしたい」。また、私も10年以上前になりますが、夏休み中に来た地場の証券会社の若い営業マンがあろうことか毎月分配型投信の売り込みにやってきて、逆に説教したくなったことを思い出しました(笑)。記事を発掘↓
この種の飛び込み営業って、最近でもあるんですかね。早期リタイアしてこの方、お留守番生活が続く私ですが、いわゆる証券会社の飛び込み営業みたいなのはめっきり少なくなったような・・・。あそこは、じじばばは出てこないので行ってもムダというリストでもあったりして。
というかコロナ自粛のおかげかも。コロナが落ち着いてきたら、またぞろ、復活するかもしれません。
コメント
nightさま。僕のマイナーなネタ「仕組み債」を取り上げていただきありがとうございます。この商品、米欧でも問題視されているんですけど、売れ続けているんですよねー(涙
投稿: 田村 | 2021年7月 9日 (金) 00時03分
>田村様
またまたコメントありがとうございます!
欧米にもあるんですね・・・というか欧米産のアイデアなのかしら。なんかよくわからんけどうまいことやってくれてるんだろ、という太っ腹な性格の方が買ってしまいそうです…。
投稿: NightWalker | 2021年7月 9日 (金) 00時10分
ひどい商品の代表例ですが、ただ一つ存在意義があるとしたら、仕組み債を売っているIFAやFP(IFA兼務)は顧客本位のアドバイザーではないという判断基準になることかと。悪いアドバイザーを見抜くのは通常の顧客にとっては難しいので、いい目印になります笑
投稿: | 2021年7月10日 (土) 02時20分
>?様
コメントありがとうございます。
たしかにそれはいい目印(笑)。
投稿: NightWalker | 2021年7月11日 (日) 20時28分