早期リタイア後、もう少し真面目に考えた「年金生活」のオプションプランのまとめ 2021
早期リタイアするに当たって資金面で私が最初に考えたのは、年金が足りるかどうか?でした。
早期リタイア後、もう少し真面目に考えた「年金生活」
当時は、ねんきんネットを使って単純に「65歳から普通にもらっても死なないな」程度のアバウトな計算をしただけでした。私の場合50代半ばでのリタイアでしたので、それなりに積み上がってはいました。今にして思えば、腹案はあったにせよ「どうにかなるだろー」レベル。
その腹案をベースに、もう少し真面目に考えた「年金生活」のオプションプランをご参考までにつらつらと書き連ねてみます。
その1 年金の繰下げ受給
年金を繰り下げると、1ヶ月0.7%ずつ年金受給額が増えます。70歳からなら42%アップ。2022年4月以降は75歳まで繰り下げできます。妻と5歳差のある私の注意点は「加給年金」。厚生年金をもらっておかないと、加給年金はもらえません。今のところ、
- 老齢厚生年金は、標準の65歳から受給開始し、加給年金を受給する。
- 老齢基礎年金は、70歳くらいから受給開始する。
とする予定です。
その2 年金の任意加入+付加年金
その老齢基礎年金ですが、私の場合、学生時代に納付免除にしていたので(昔はそれが普通だった)、このままだと満額もらえません。この場合、役所に行って任意加入をすると満額までリカバリーできます。また同時に付加年金を付けておくともう少し増えます。
これは全面採用です。
その3 企業年金
私の場合、終身部分と確定受給部分の2つがあり、終身部分は、退職後すぐ受給開始。確定受給部分は、老齢基礎年金をもらうまでの支えとして、これは、公的年金控除の活用をあれこれ悩んだ結果そうなりました。
その4 いわゆる「じぶん年金」
これは、ふたつのプランを考えています。
ひとつ目は、いわゆる定率取崩し。FIREの作戦としてよく知られるようになった4%ルール(25倍ルール)。株式として遺産に残す金額を決め、その分は4%ルールで取り崩す作戦です。(パーセンテージは別途判断)これは、主に、私の老後生活の軍資金となります。
もうひとつは、定口あるいは都度金額指定で取崩し、死ぬまでに現金化してしまう資産。母の介護を通じて実感したのは、後期高齢者以降のお金は流動性資産の方がわかりやすいということでした。何か必要で使うお金は、こっちの方を割り当てます。妻のリスク資産は全額こっちにするように助言する予定です。妻には運用はできそうもないので(^^;)。
おまけ:考えたけどやめたこと
考えたけれど、結局止めたオプションもあります。
それは、国民年金基金の加入。止めた理由は、掛け金を回収するのに掛かる時間。長いんですよね。そのお金は、その4「じぶん年金」方式の方に割り当ててしまった方が個人的に好みかなということで。
ただし、国民年金基金は、長生き年金=終身年金が不足するなあ、と考えている方は、ぜひ一度検討して欲しいサービスです。なにはなくとも終身年金。特に施設に入る場合のキャッシュフロー分くらいは欲しい。施設生活は意外と長くなったりしますからね。
以上、思いついたのをパラパラと書いてみました。
コメント
1.老齢基礎年金を繰り下げると振替加算は加算されず増額もされない
2.老齢厚生年金を繰り下げると配偶者の加給年金は加算されず増額もされない
3.老齢厚生年金を繰り下げた人が死亡した場合の遺族厚生年金は繰り下げによる増額のない本来の額により計算される
1の振替加算は大きな金額ではないことが多いかもしれませんが念のため確認が必要かもしれませんね
2と3は結構大きな判断材料になるかもしれませんね
寿命がいつ訪れるか分かりませんが、その間公的年金というフローが他者より少なくなるのは耐えられないため私は国民年金基金を50を過ぎて満額加入してます
投稿: ロバート・ルービン | 2021年7月17日 (土) 09時47分
>ロバート・ルービン様
コメントありがとうございます。
1.振替加算は、「大正15年4月2日から昭和41年4月1日までの間に生まれていること」という条件外なので、残念ながら我が家は当てはまらないのです…。
2、3は記事に書いたとおり、折り込み済です。
ご助言ありがとうございました!
>公的年金というフロー
終身年金絶対額の確保。大事ですよね。
記事には書きませんでしたが、私の場合、妻が働いており、60歳までは妻の扶養で3号被保険者だったので、国民年金基金には入ってませんでした(入れませんでした)。任意加入で入るかどうか検討した結果、いまさら絶対額もそんなに積み上がらないし、じぶん年金で十分かという結論になりました。それにしても年金プランはひとそれぞれですね。
投稿: NightWalker | 2021年7月17日 (土) 09時56分