早期リタイア6年の私がいまさらFIREのセオリーを学んでみる。2021
はじめに
本記事は、日経マネー9月号「FIRE達成プランニングBOOK」の再構成です。
Kindleでもこの付録は読めます。思わずポチりましたが、早期リタイアした私から見ても、大変よくまとまっている印象を受けました。ご興味のある方は、ご一読くださいませ。FIRE達成者へのインタビュー記事もあります。たぱぞうさんもでてますよ。今回の記事は、そのイントロダクション。
- FIREと言う概念についてのカンタンな整理
- 投資の目的が、若い人ほど「早期リタイア」の比率が大きくなっているという視点
- 「4%ルール」の説明。
- 完全リタイアするために必要なパラメータはいろいろある。
といった話になってます。
早期リタイア6年の私がいまさらFIREのセオリーを学んでみる。2021
この記事を読んで、まず思ったのは、私って「FIREや早期リタイアの知識がまるでないままに早期リタイアしちゃったな」ということ。早期退職勧奨がきっかけだったとは言え、思い立ったが吉日で早期リタイア、その後は我流。でもまあ、私のような50代でのFIRE法なんてその程度で編み出せるレベルです(笑)。
そんな私が勉強になったのが、本記事で紹介されているFIREの分類です。日経マネーさんの記事によると、こんな具合。
呼称 | セミリタイア/ Side Fire/ Barista FIRE |
Lean FIRE (痩せた筋肉質なFIRE) |
Fat FIRE (太った豪勢なFIRE) |
---|---|---|---|
資産規模 | 数千万円〜 | 数千万円〜 | 数億円〜 |
想定している生活の原資 | 運用益と軽い労働 | 運用益と資産の取崩し | 運用益 |
生活水準 | 退職前と同等 | 倹約して必要最低水準 | 退職前と同等以上 |
私は、Leanプラスと言ったところ。Leanと違いは、生活水準は、退職前と同等であること。倹約したと言うより、サラリーマンを辞めたことによる支出の自然減も相当大きかったです。また、私の場合、
- 30年以上働き、公的年金はその時点で既に人並みにあった。
- 住宅ローンなしの持ち家なので、余生の住宅費用のキャッシュフローには余裕があった。
この2点も重要でした。記事でFIREに必要な資金を試算された生活経済研究所長野所長の塚原哲さんによると、
”一見、達成は厳しそうな金額だが、「生活費のパラメーターを変えれば、 目標額はいくらでも変えられる。 生活費を絞り、住居も安い中古マンションなどにすれば、FIREも意外とリアリティーがあるなというのがシミュレーションを終えた感想”
まさにひとそれぞれなのです。
50歳を超えた方でしたら、早期リタイア願望の有無にかかわらず、通常の定年リタイアと合わせて、早期リタイアのシミュレーションを一度してみるといいと思います。いろんな条件を積み上げると、実は生活水準を落とさずに早期リタイアできる人ってけっこういると思うんです。
なお、自分で計算できない人は早期リタイア者に必須の自己責任型の経営能力が不足しており、そもそも早期リタイア向きではないので一生働く人生の方が無難です。その方が人間としてみてもはるかにまっとうな人生だと思います。
いずれにせよ、残りの人生におけるガマンの度合いを減らしたいと思って早期リタイアするわけですから、労働と生活水準、そして資産をどうバランスするかはぜひ考えたいですよね。
コメント
FIREブームにのせられるだけで自分の頭で考えない人が最もFIREに向いてないというジレンマですかねw
投稿: mets | 2021年7月24日 (土) 09時16分
>mets様
コメントありがとうございます。
>FIREブームにのせられるだけで自分の頭で考えない
まさにそれです。FIREに限らず、米国株、ESG、などなど、ビジネスの口実にも使われているわけで、自分で考えることが肝要と存じます。
投稿: NightWalker | 2021年7月24日 (土) 09時24分