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2021年7月18日 (日)

30年後も生き残るファンド 目利きのポイント

日経さんです。

はじめに

日経さんの記事を超要約すると、こんな内容です。

  • 長期にわたってリターンをあげてきた投信には学ぶべき点がある。
  • 元気に「長生き」しそうなアクティブ型投信を購入して運用を任せるのも一手だ。
  • だが数ある中からご長寿投信を見抜くのは簡単ではない。

記事には「目利きのポイント」が書かれています。しかし、私には記事に書かれたような目利きは不可能そうでした(笑)。

どのくらい難しそうなのか、運用年数別の生き残りファンドの本数をモーニングスターで調べてみました。

<国内株式型>

運用年数 アクティブ インデックス
30年以上 8 13 21
20年以上 139 35 174
10年以上 276 56 332
0年以上 563 116 679

 <国際株式型>

運用年数 アクティブ インデックス
30年以上 0 0 0
20年以上 51 4 55
10年以上 306 32 338
0年以上 1010 166 1176

30年後も生き残るファンド 目利きのポイント

30年以上の長寿を誇るアクティブファンドは、国内株式で8本で、モーニングスターにヒットした現存するアクティブファンド563本の1.4%。国際株式型に至っては、0本。なかなか見つけるのは難しそうです。

インデックスファンドだって安心してはいられません。国際株式型は、アクティブと同じく0本。肝心の1990年代に国際株式への投資が困難だったことが伺えます。国内株式型のインデックスファンドも、生き残っているのは13本。そして、生き残っているインデックスファンド。

 今投資する価値はまるでありません。

生き残ってるからいいファンドではないのです。そもそもTOPIXと日経225の2つくらいしかインデックスがないのに116本ものファンドは市場に不要で、生き残った13本が信託報酬率を下げてリニューアルし続ければ良かっただけなんですけどね。

というわけで、30年後も投資する価値があり、生き残るファンドを見つけるのは、アクティブファンドのみならずインデックスファンドも困難ですが、あえて、目利きのポイントを上げるとするなら、

 つみたてNISA採用ファンドで純資産総額の大きいもの

くらいでしょうか。さすがに金融庁にたてついてまで償還する運用会社はそうはいないと思うので。

長期投資の旅は長い、そして、保有し続けるだけなのに意外に険しい。あらためてそう思う今日この頃でした。

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