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2021年7月16日 (金)

早期リタイアという選択肢の意義について

トウシル、山崎元さん。

はじめに

「オンライン配信で開催されたある投資家の集まり」とは、先日開催され私も登壇した「インデックス投資ナイト2021」のことと思います。記事は、インデックス投資ナイト第3部で議論された内容を踏まえながら、山崎さんが整理したFIREの7つの論点についてのご意見です。

 【論点1】率直に言って、FIREにどのような印象を持っているか?
 【論点2】なぜ、今、FIREが流行るのか?
 【論点3】人は経済的自立の達成によって、心持ちが変わるか?
 【論点4】どのくらいの資産があれば経済的自立を達成したと言えるか?
 【論点5】FIREを達成するには何年かかるのか?
 【論点6】FIRE達成後の資産の取崩とインカム収入をどう考えたらいいか?
 【論点7】FIREを目指すことの問題点は何か?

振り返って見るに「論点がFIに寄ってしまっていたな」と言う気がしないでもありません。これらの質問は事前に用意されていたので、その時気付いてフィードバックできれば良かったのですが、脊髄反応で回答だけ考えてしまいました。まあ、インデックス投資と違って、

 早期リタイアは普通の人がすることじゃない人生の愉しみ

なので、登壇ではもともと言いづらかったわけで。それはそれでよかったのかも。普通じゃないあなた。アルティメットな自己責任の世界でお待ちしています。

早期リタイアという選択肢の意義について

FIRE、すなわち経済的自立(FI)+早期リタイア(RE)についての私の考え2021は、以下の通りです。

  • 早期リタイアと関係なくFI(相当の金額)を目指しておくのは悪くない。お金はあればあったでまったく困らない。
  • 早期リタイアの意義は、ライフワーク、ライクワークに就けない人が、ライスワークから解放されたときに取り得る良い選択肢と言う点。ライフワーク、ライクワークは、お金のちからで作ってしまえばいい

REは、せっかくの若者最大の資産、自己資本を金銭に変換する道を閉ざすことですから、一部(起業して収益化したとか)を除き、経済的な合理性はありません。しかし、REには特定の層において「ライフワーク・ライクワークを作る」という大きなメリットがあるのです。

早期リタイア者にとっては、ライフワーク、ライクワークは、別にお金にならなくてもかまいません。何らかの形で承認欲求が満たされるものであればベター、くらい。他人から見れば何もしてない状態であっても、本人が楽しければ、それは「良い仕事をしている状態」なのです。

仕事がつまらない人たちは、なぜ生まれるか

山崎さんの記事から、関連する文言をいくつかピックアップしてみます。

”率直に思ったのは、「そんなに仕事がつまらないのでは、大変だろうな」

日本経済が絶対的にも相対的にも低成長に陥ったことで、若者が「働く」ということに対して信頼と夢を持ちにくく(なった)

経済的な自立を達成していると、嫌な仕事をしなくてもよくなるし、会社や上司に率直な意見を言いやすくなる”

とはいえ、仕事がつまらない人は、たくさんいます。そして、経済的自立を達成していても、イヤな仕事はやってくるし、上司や会社にも率直に言えるとは限りません。私の場合、会社が成長過程にあった若いときの方が率直な意見を言えてた気がします。

これらは、組織がピラミッド構造を維持し、個人の目標とは別に企業としての業務を遂行し続けるために生じる自然発生的な話。実は自然に生まれる「仕事がつまらない人たち」が終身雇用型のサラリーマン人生を全うする余裕は、今の日本には(世界にも)ありません。FIREは普通の人が目指すべきものではないにせよ、備えておくべき選択肢なのです。そんななさけない人生を歩むオトナたち(私もそのひとり)を見ている若い人たちにFIRE志向が増えているのは、ある意味、健全な自己防衛反応でしょう。

FIには、そんな現代社会の不幸を招いているいくつかの歪みを逆に利用することで成り立っている側面があるわけですから、皮肉なものです。それは格差を作っている資本主義経済であったり、逆にその格差を是正するための社会保障制度であったり。

おまけ:私の回答

山崎さんが整理された論点のうち、事前に用意していたものとマッチするものについて(上記7つの論点は、インデックス投資ナイトとイコールではありません)、私が用意していた回答メモから抜粋しますとこんな感じ。

【論点1】率直に言って、FIREにどのような印象を持っているか?
→実はFIREという言葉はあまり好きではなく少し騒ぎすぎ。普通に早期リタイアでいいのではないかと思う。

【論点3】人は経済的自立の達成によって、心持ちが変わるか?
→私は変わらなかった。

【論点4】どのくらいの資産があれば経済的自立を達成したと言えるか?
→死ぬまで生きるだけのお金のメドが付けば経済的自立達成。何歳なのかは人それぞれだが、人間いつかは経済的自立を達成するし、しないといけない

【論点6】FIRE達成後の資産の取崩とインカム収入をどう考えたらいいか?
→私の場合は、年金受給までの生活費は現金で持っており、今のところ現金部分を単純に使っている。年金受給世代になったらある時点で、リスク資産の取崩をしようと思っている

以上、おまけでした。

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