インデックスファンドの運用成績とコストの関係について
日経、QUICK資産運用研究所 西本ゆきさん。
はじめに
記事では、信託報酬率とリターンの関係を見ています。
- インデックスファンドのリターンのバラツキは大きい
- インデックスファンドは信託報酬率が低いほどリターンが高い
やはり、インデックスファンドはコストが命。
なお、アクティブファンドは信託報酬率との相関はないと言う結果でした。
ご紹介の記事では、日経平均で比較でしたので試しにTOPIXも見てみることに。モーニングスターで検索して相関図をさくっと作成してみました。横軸が税込信託報酬率、縦軸が年次換算のリターンです。
やはり、インデックスファンドはコストが命ですね。
最近出ている信託報酬率が0.2%未満のファンドを買っておけば、パフォーマンス的には大丈夫そうです。
ただ、2点ほど注意があります。
その1 コストは運用報告書を見て判断する。
実態としては、注意と言うほど注意する必要はないのですが、インデックスファンドに分類されているものの中ですら、不思議とスペック上の信託報酬率が低いのにパフォーマンスが低めに出ているファンドがあります。実は、上記の図からは、あまりに変だった次の2ファンドを抜いてあります。
- DIAM 国内株式パッシブ・ファンド
- 東京海上セレクション・日本株TOPIX
この2ファンドを入れた図がこちら↓ 赤丸のところです。
原因は、両ファンドに実際に掛かっているコストが、0.49%(DIAM)、0.66%(東京海上)と高いためです。スペック上の信託報酬率と実態の経費率が大きくかい離しているケースは残ってたんですね。ちょっとびっくりです。コストは運用報告書を見て判断がやはり鉄則。モーニングスターでファンドを見る時も信託報酬だけではなく経費率も見た方がよさそうです。
ただ、上記2ファンドは販売会社が限られ、購入されることはまずなく、今回のケース取り越し苦労ではあります。
その2 純資産総額も見ておく。
「インデックスファンドはコストが命」ってことはもうすっかりばれていて、売れているファンドは、信託報酬率が低いです。(グラフは縦軸が純資産総額、横軸が信託報酬率)
こうしてみると信託報酬率が低くても、売れてないファンドって言うのもあるんですよね。ファンドの継続性を考えるなら、資金を集めているファンドから選ぶのが無難と考えます。
コメント