いまさら週休3日制について考えて見る
日経田村正之さんの「お金を殖やすツボとドツボ」シリーズをひたすらご紹介するエントリー。第36回のテーマは、こちら。
はじめに
今回は週休3日制の話です。
”問題は給与だ。例えばみずほFGは週休3日で給与が2割減額となる。一方でシステム開発のエンカレッジ・テクノロジは特定の日に長く働くことで毎月の所定労働時間は変えずに週休3日も可能にし、給与水準も維持する。”
どうやら、パターンはふたつあるようです。
- 労働時間が減った分、給料は減る。
- 労働日数だけ減って労働時間も給与も変わらず
世の中、うまい話はないようです。
田村さんからの注意喚起は、年金の納付は減るけど、給付もドンと減る。という点。30年間、週休3日制、給与2割減となった場合の田村さんの試算モデルでは、納付は263万5200円減るけれど、65歳から85歳の20年の給付総額は、315万6000円も減るとのこと。
厚生年金は、終身年金という民間には望むべくもない長生き保険です。サラリーマンの特権なので、ここは大事にしたいところではあります。実際、受給が差し迫るにつれ、ひしひしとそのありがたみを感じる今日この頃であります。
雑感
空いた時間の副業でその分稼ぎ、iDeCoやNISAなどの非課税制度なんかも活用しつつ蓄財して年金が減った分を補えばいいわけですが、それじゃ総労働時間は変わりません。副業の時間単価は低いでしょうから、むしろ増えるかも。下手に年金に着眼しちゃうと本末転倒になりかねません。考え得る成功例は、副業の方が時間単価が高く将来性のある仕事で、本業にしちゃうパターン。
ただ空いた時間を使ってできることは、別にお金に換算する必要はないわけで。プライスレスの価値もあります。
人生は有限。空いた時間を有意義に使うべく、有償無償を問わず、コミュニティ活動も自然と世の中に拡がっていくかもしれませんし。自分がやらなくても誰かがやるみたいなところはありますが、積極的に参加した方が、そのコミュニティでの自身のプレゼンスが高まるのは言うまでもありません。長い人生を渡るべくライフシフトな未来のためには必要な変化なのかもしれませんね。
それにしても、週休3日制、もし、私がサラリーマンだったころにあれば、違う選択もあったのかもしれないなあ。この制度はソフトなリストラ策と言えなくもないですから、早期再雇用制度みたいに使われ、結局、定年まで働いていたかもしれませんねー。
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