なぜ節約と副業なのか? 押さえておきたいもうひとつの視点
東証マネ部さん。
はじめに
貯蓄のために節約と副業のどちらを重視か? アンケートの結果は、
- 節約を重視する 28.0%
- 節約と副業の両方を追求する 45.8%
- 副業を重視する 17.2%
- どちらも行わない 9.0%
両方が多いのは、さもありなん。どっちも行わないって言う答えが太いですw 「有効な回答が得られなかった」そうなので、「宵越しの銭は持たない」なのか「収入でぶっ飛ばす」なのかはわかりません。
いろいろなご意見があり、全部うなずけます。
【節約を重視する】の理由が、なかなか切実感、現実感があって共感しやすいかな。
「節約の方が楽だから」(男性、20代)「これ以上、家族との時間を削りたくないため」(男性、30代)「(会社が)副業禁止」(男性、40代)「副業に力を入れると結局生活水準を上げてしまい、貯蓄できないかもしれないから」(女性、20代)「副業をする自信や勇気がないから」(女性、30代)「副業で本業をおろそかにしては元も子もない」(女性、40代)
なぜ節約と副業なのか? 押さえておきたいもうひとつの視点
さて、いろいろな理由がある中で、私が大事かもと思う視点を一つ。それは、
節約も副業もリタイア後に役に立つ
という視点。
節約はいうまでもありませんね。よく言われることですが、給料が増えていく過程でひとたび膨らんだ支出感覚っていうのは、なかなかリセットがむずかしい。一方で、リタイア後は、それまで培った節約、出費にメリハリを付けるという感性がとても役に立ちます。
さて、重要なのは、自分には関係ないと思っている人も多いであろう「副業」です。
副業は「オトナの自分探し」でもある
副業は、リタイア後の収入確保という側面もありますが、むしろ、その過程でできた「本業以外の人脈」とか、「ライフワークややりがいにつながる可能性」といった点に価値があります。サラリーマンという殻に守られない社会の仕組みを知るためのオトナへの一歩なのです。
副業をしない理由に「(会社が)副業禁止」というのがありましたが、別に収入になってなくてもいいので、副業になりそうなことにトライしておくのは大切ではないでしょうか。「オトナの自分探し」です。
- 自分は何が好きな人なのか?(何に没頭できるか)
- 自分は何が得意か?
- 得意なことが評価されるコミュニティはどこか?(得手不得手は、どのコミュニティに属するかで相対的に位置付けられる面も大きい)
なぜ、単に「やりたいこと」を探すではなく「副業」かというと、「お金になる」ということが強いモチベーションになるからです。サラリーマン時代に、こんなことを考えておいたり行動に移したりすることは、金融資産以上に大きな価値を持つ自己資産になるはずです。
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