いまどきの持ち株会 2021
日経さん。
はじめに
記事によりますと、「上場企業の約9割が持ち株会を設けている」んだそうです。持ち株会とは、みなさまご存じのように、
- 従業員が自社株を積み立てで購入することを支援する仕組み
- 給与や賞与からの天引きで毎月一定額、自社株を買い付けてくれる
- 会社が一定の割合で購入金額を上乗せしてくれる(奨励金)
- 単元株になると、証券口座に払い出せる。
こんな特徴がある制度。
記事には、持ち株会のメリット、デメリットが書かれています。最大のメリットは、奨励金。びっくりしたのは記事にあった、サイボウズ。なんと奨励金100%。つまり、市場の半額で自社株が買えるというわけです。原資は、本来、給料なのかもしれないけど(^^;)。
デメリットは、一社集中…っていうのが、私の世代の発想でしたが、記事には、「持ち株会は、NISAの対象にはならない」という鋭いご指摘があります。これは、まさにいまどきだなあ、と思った次第。たしかにそうですよね。
「自社株買いは、蓄財余力の一部にとどめるのがよい」という、アドバイスが提示されています。つみたてNISAの方が優先です。
私と持ち株会
記事には、持ち株会のメリットとして、「社員の金融リテラシーが向上する」とあって、いまどきの勉強家の若者からすれば、「金融リテラシーが向上してたら、持ち株会なんて入んないよ、ぷー、くすくす」ってところなのかもしれませんが、30うん年以上前、新入社員だった私は、ドルコスト平均法なる言葉と概念を、持ち株会の説明資料で学んだのでした。
その後、ITバブルのまっただ中、こつこつ貯めていた自社株を払い出し売却しました。20世紀の頃の話ですから、払い出しは、紙の株券。証券口座すら持ってなかった私は、そいつを持っていそいそと、近所の証券会社の窓口へ。
窓口のおねえさまが、ディスプレイに映し出されるロウソク足もまばゆいチャートを見ながら、「陽線が続いてます。とても、強い相場です」などと解説してくれます。
おねえさま「ほんとーに売りますか?」
私 「はい」
なんて会話をしたのが思い出されます。
売ったお金は、組んだばかりの住宅ローンの繰上返済に消え、ほどなく、窓口証券はめんどうだとばかりに、当時できたばかりのネット証券に口座を開設することになるのでした。
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