全世界株式型インデックスファンドの比較 2021/4
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
2021/4の比較
スマホで見る時は横画面にしてくださいませ↓
指数→ | MSCI ACWI連動 | FTSE Global All Cap連動 | |||
---|---|---|---|---|---|
2021/4 | SS全世界 | eMAXIS Slimオールカントリー | たわら全世界 | 楽天VT | SBI雪だるま |
1ヶ月 | 3.84% | 3.85% | 3.86% | 3.75% | 3.66% |
3ヶ月 | 13.39% | 13.47% | 13.45% | 13.49% | 13.39% |
6ヶ月 | 33.19% | 33.32% | 33.22% | 34.52% | 34.79% |
1年 | 48.28% | 48.69% | 48.51% | 50.39% | 50.06% |
3年 | 45.29% | - | - | 44.74% | 44.05% |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144% | 0.1296% | 0.212%程度 | 0.1102%程度 |
純資産総額(百万円) | 3,754 | 159,656 | 640 | 90,664 | 21,709 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 3,449 | 134,658 | 565 | 83,036 | 19,115 |
純資産総額前月差分(百万円) | 305 | 24,998 | 75 | 7,628 | 2,594 |
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
チェックポイント1 パフォーマンス
この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、年次リターンを比較しています。運用力、見えにくいコスト含めて、同じ指数に連動するインデックスファンド同士であればパフォーマンスに反映されるという考え方です。
<MSCI ACWI連動型>
eMAXIS Slimオールカントリーが相変わらずリード。
<FTSE Global All Cap連動型>
今月は、楽天VTがリード。総じて見て、楽天VT優位に見えます。
チェックポイント2 純資産総額
MSCI ACWIは、オールカントリーの一人勝ち。FTSEは楽天VT優勢ですが、伸び率では今月もSBI雪だるまが、若干上回っています。
今月の雑談
これだけ信託報酬率が下がった今、その他のコスト要因のインパクトが大きくなっています。スペック上の信託報酬率の低さに惑わされないようにしないといけません。要因には運用上のファクターも含まれるため、いわゆる実質コストだけでは不十分。となると、同一指数に連動するファンド同士を見比べておくくらいしか、受益者サイドでできることはなさそうです。
MSCI ACWIの連動ファンドは3つとも普通のファミリーファンドのせいか、割と素直に、信託報酬率がパフォーマンスに反映されています。
一方のFTSEは、信託報酬率では優位のはずのSBI雪だるまの方がパフォーマンスが低めに出ています。FoFとしての運用の差なのかなんなのか。理由は定かではありません。
思うに、他社がこれから全世界株式型に参入しようとするなら、普通のファミリーファンドで、FTSE Global All Capに連動するインデックスファンドを組成した方がいいかも。もうMSCI ACWIはSlim陣営が、よっぽどのヘマをしない限りムリっぽいです。
先月に引き続き、年次リターンが高水準にあります。こういう時こそ、リスクチェックをきちんとやっておきましょう。いずれ来る暴落の時。このファンドの受益者のみなさんの真価が問われるときでもあります。受益者のみなさんが、真の長期投資家であるか否か。
注視すべきは、相場の価格変動ではなく自分にとって適切なリスク。毎月唱え続ける大先達の教え。「航路を守れ」なのであります。
<ご参考>
コメント