平均余命と健康余命と不健康期間の話 2021
ニッセイ基礎研究所、村松 容子さん。
平均余命と健康余命と不健康期間
ここに、村松さんがまとめた、平均余命の表があります。
普通出てくる平均寿命は、0歳の時の余命です。なので、○○歳まで生きちゃったらあと平均何年生きるの?って方を考えるのが現実的。そして、更に現実的なのが、健康でいられる時間です。標準的な年金受給開始年齢である65歳で、健康余命は、男性で14.43年 女性で16.71年。これを多いとみるか少ないとみるか。
男性の場合、45歳健康余命が30年なのですが、20年後の65歳の健康余命は、20年減って10年とはならず、15年も残ってます。「健康余命ボーナス」とでも名付けちゃいますが、人間しぶとく生き延びるといいこともあるようです。
この表には、「不健康期間」というのもあります。余命から健康余命を引いた残り。65歳時点で、男性で5.4年、女性で7.92年でした。
雑談
この不健康期間は、老後に必要な介護資金を考える上で役に立ちますよね。たとえば、施設費用を月15万円として、不健康期間を6年とすると、15万×12ヶ月×6年=1080万円。
しかし、実際には、不健康期間はひとによって違うので、10年くらい見といた方がいいんでしょうか。科学の進歩は、不健康期間ではなく、健康期間の延命、すなわち不健康期間の短縮の方に効いてくるでしょうから、平均的な介護期間はあるところで止まってそんなには増えないかもしれません。
長生きリスクとは、長生き不健康リスク。何年続くか人によってばらつく介護の期間。先日も書きましたが、年金は、このときこそ「社会保険」としての意味を持ちます。年金で不健康期間のキャッシュフローを支え切れれば、介護初期費用だけあれば良いことになるわけで。
今は、残る健康余命、いわば健康自由時間を楽しく使う、仙人生活を送りたいと思います。
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それにしても、余命も健康余命も年々ジワジワ増えてますねー。私の世代は人生100年は厳しいですが、今の20代は、きっと人間の物理的な限界寿命まで寿命が延びるに違いありません。更にその先は、機械の力や遺伝子工学の進歩でもっと寿命が伸び、更にその先の先には、人間という存在自体がAI化され永遠の生命を得て、宇宙を永遠に旅したり、VR-MMORPGの世界で生き続けて、あんなことやそんなことを・・・・あっ、ラノベ・アニメの見過ぎだ(笑)。
コメント
「楽しめる事いくつ?」
身体が動くうちに、出来る事を楽しんで過ごしたい。自分の好奇心と奥さんの好奇心を満たす共同行動力が必須になります。68歳と妻65歳未だ身体は動きます。自分企画のビジネスクラスでの海外旅行、国内旅行が出来ない事が残念です。ただ娘たち家族と過ごす食事会など(個室)、奥さんの希望を尊重する事が最も重要です。次に自分の趣味の充実です。音楽、芸術、ゴルフ、グルメ、友人達との飲み会、今の内に楽しみたいです。昨年の暮、立ち寄った楽器店で試奏したGibson J-45(ビンテージではない)を衝動買いしてしまいました。よく鳴るのでお気に入りで、最近は「こいつ」とばかり遊んでいます。
投稿: オークX32 | 2021年4月13日 (火) 08時50分
>オークX32 様
コメントありがとうございます。
よく鳴るGibson J-45いいですねー。Vintageでない方がピックアップも付いてるし、実際の使い勝手はいいと私は思います。
投稿: NightWalker | 2021年4月13日 (火) 12時21分