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2021年4月27日 (火)

最近のバンガード系ファンドの状況を見てみる。2021/4

楽天バンガードHEADSさん。

最近のバンガード系ファンドの状況を見てみる。2021/4

増えましたねー。

そういえば、バンガードのファンドやETFを組み込んだファンドって最近どのくらいの規模なのか、ちょっとみてみました。4/26日付けの純資産総額一覧です。

ファンド名 純資産総額
(億円)
セゾン バンガード・グローバルバランスF 2572.37
ノーロード楽天・全米株式インデックス・ファンド 2534.81
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 1844.01
ノーロード楽天・全世界株式インデックス・ファンド 888.58
ノーロード楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型) 107.41
ノーロード楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド 43.06
ノーロード楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型) 22.42
ノーロード楽天・新興国株式インデックス・ファンド 18.69
ノーロード楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型) 17.71
ノーロード楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド 2.92

全部合わせると、8052億円!

雑感

今のところ、セゾンバンガードが純資産総額一位ですが、楽天・全米株式インデックス・ファンドとの差は、ほとんどありません。追いついてきちゃいましたねー。もう少しで抜いちゃいそうです。そのあとには、SBIバンガードも控えています。SBIアセットさん、このファンド設定してホントに良かったと思っているのではないでしょうか。

それにしても、総額で8000億円超。米国株ファンド人気もあって、近いうちに一兆円超えるかもしれませんね。バンガードの日本支社はなくなっちゃいましたが、その後も伸びはすごいです。まあ、世界のバンガードからすれば、1%に満たないトホホな額ではありますけれど(^^;)。

これらのバンガード系ファンドは、FoF(FoE)。信託報酬率は、自社の取り分+バンガードの取り分という構造になっていますが、自社の取り分は、セゾンバンガードが0.5%、楽天バンガード、SBIが0.1%程度で、ざっくりセゾンが5倍。っていうことは、純資産総額が、セゾンバンガードの5倍になれば、収益の絶対額で見ても、同等になるわけです。

個人的には、このまま、楽天バンガードとSBIバンガードの純資産総額が伸びていき、「低信託報酬は受益者にとって正義」から、「低信託報酬は受益者にとっても運用会社にとっても正義」に変わる瞬間に興味があります。

変化こそ唯一の永遠である(by岡倉天心)。

インデックスファンドが、真に長期投資に向いたファンドであるなら、そこには、変化が必要なのです。

元祖と言うことと、私の妻が積立て続けている、という2つのバイアスで評価している私ですが、このまま「変化しない」のだとしたら、セゾンバンガードは、長期投資失格。近い将来、「歴史的使命を終えた」と言わちゃいそうですよね。

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コメント

セゾン バンガード・グローバルバランスFですが、4月5日のレポートで「バンガードグループの拠点再編方針を受けて、事務継続性の検証を行った結果、米国株式に投資する外国投信(バンガード・インスティテューショナル・インデックス・ファンド)を、同じ指数に連動するバンガード社のETF(バンガード・500・インデックス・ファンド)へ移管しました」との記載がありました。

ひょっとすると、他の資産クラスでもETFへの移管が進めば、信託報酬が下がるのではと期待しています。

投稿: 眠る投資家 | 2021年4月27日 (火) 01時28分

>眠る投資家様
コメントありがとうございます。
それってバンガードの取り分の話ですよね。それは既に、極限まで来てます。
https://www.saison-am.co.jp/fund/vanguard/_pdf/annual_report1_k_2012.pdf
最新の報告書によると、総経費率0.57%、投資先(バンガードのことですね)ファンド0.06% 本ファンド(セゾン投信のことです)0.51%。

バンガードの取り分は、0.06%。もうこれ以上どうしろって言うのという安さ。問題はセゾン投信の取り分なんです。まあ、それでも、純資産総額が増えるならそれでもいいんですけど、このまま信託報酬が下がらなかったら、ある時期から取崩し層が増えることも考えられます。その笑えない状況を「歴史的使命を終えた」と多少オブラートに包んで書いたつもりだったんですけど、あ、このコメントで書いちゃいましたね(笑)。

投稿: NightWalker | 2021年4月27日 (火) 01時41分

またまたセゾンバンガードについて思うところをコメントさせていただきます。実は、それ以前からの御縁もあって、つみたてNISA制度開始時から同ファンドを積み立てていますが、ご指摘の経費率から逃れたくて他への乗り換えを検討しているところです。ですが、NISA口座の変更手続きの面倒さや8年超投資したセゾン投信分をすべて解約することのもったいなさなどを考えて逡巡しています。つみたてNISAってひょっとしたら罪作りかも(笑)。以前ご指摘いただいたとおり、中野さんの頑固さに原因があるかもしれませんが、たった2本だけの投信から収益を上げようとすると経費率を下げるのは難しいのかもしれませんね。でも、長期になるほどボディーブローの効きが辛いですよね。この件に関し、セゾン投信さんに何か夢のある発表をお願いしたいものです。フィデューシャリーデューティーの観点から・・・。

投稿: みっく | 2021年4月27日 (火) 10時17分

>みっく様
コメントありがとうございました。
NISA口座変更の手続きはたしかにため息が出ちゃいますね。
割高なファンドの整理の仕方としては、まずは積立ては止めるってことになるわけですが、悩ましいです。意を決してそのネタでちょっと記事を書いてみますかー。
>何か夢のある発表
達人ファンドは今のままで、セゾンバンガードのみ信託報酬逓減テーブルを作ることくらいかなあ。ただ、中野さんがここまで頑固なのは、性格以外になにかビジネス的事情もあると思われ、ムリだとあきらめています(笑)。

投稿: NightWalker | 2021年4月27日 (火) 10時33分

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