アーリーリタイアと会社の記憶
今回は、「アーリーリタイアと会社の記憶」というちょっととりとめないお話。
アーリーリタイアと会社の記憶 2つの感じ方
サラリーマンを卒業し、リタイアした人の会社員生活の記憶の感じ方には、次の2つの方向があるように思います。
(1)もう二度と思い出したくない(ネガティブ)
(2)時折思い出してみたりする。(ポジティブ)
アーリーリタイアした人、あるいは、アーリーリタイアしたいと思っている人は、前者、(1)が多いのかもしれませんね。会社を強制収容所にたとえる人もいます。個人的には、会社は、ネガティブでもポジティブでもなく、単なる雇用契約と思ってます。なので、ある種の幻想を抱いてしまうと裏切られることもあります。一方で、別に強制されているわけではなく、イヤなら辞めろ。転職して出て行っちゃえば良いのです。問題は、辞められない幻想にとらわれてしまう、いわゆる魔物が住む状態。
大きいのは、人間関係ですかね。はっきり言ってメンツで決まる。同じ会社でも、ちょっとした人事や会社の再編で大きく変わってしまいます。これは本当に難しい。転職しても、また同じ、みたいな。私、セミリタイアしてから音楽仲間が増えましたが、決めていることがあって、技術よりも人柄。趣味でやって行く分には、これが一番なんです。
一方で、定年まで勤め上げた方の場合、(2)の人が多いのかもしれません。こっちの方が普通なのかな。
私の場合
さて、私の場合ですが、アーリーリタイア者には珍しく?(2)、時折、思い出してみたりする、ですかねえ。ただ、思い出すのはごくたまにです。思い出す頻度も減りました。年に数回レベル。人の名前もかなり忘れました。もちろん、思い出したくないことはたくさんあり、その方向に思考が行ったら、すぐ脳みそをシャットダウンします(笑)。
私、総じて言えば、会社には感謝しています。
私にとっての会社員人生を総括すると、
- お金をくれた。(早期リタイアできたのは会社のおかげ)
- 知識をくれた。(今、ブログを書く程度の素養を得たのは会社のおかげ)
- しかし、友人はくれなかった
みたいな感じです。
会社時代の人間関係は、同窓会的なのを除き、完全に切れました。SNSで繋がっている人はいませんし。若い頃は、一緒に遊ぶ同僚やセンパイもいたのですが、あるところでパタリといなくなったんですよね。というか、めんどくさくなってしまったのです。利害関係だけになっちゃった。会社なんてそんなもんだったんだなあ。
実は私、早期リタイアして、一番良かったのは、利害関係のない知り合い、友人が拡がったことだと思ってます。年齢、性別、職業、いろんな人がいます。なんか磁石にでも惹き付けられたかのように集まるんですよね。定年になって孤独になってしまう、っていうのとは、ちょっと逆の展開になり、我ながら良かったなあと思っている次第。結局は、会社員時代の後半、会社以外の活動をしていたのが今につながっているだけなんですけどね。
そんなことをつらつら考える、今日この頃の仙人生活なのでした。
コメント
> 利害関係のない知り合い、友人が拡がったこと
これのコツのようなものはあるのでしょうか?
私も会社では「友人をくれなかった」に実感しますね。
たくさんの人に出会いましたが、
プライベートでも連絡をしあうのはほんの2、3人です。
投稿: | 2021年4月25日 (日) 08時43分
>?様
コメントありがとうございます。
次のエントリーで書きますので、よろしければご笑読くださいませ。
投稿: NightWalker | 2021年4月25日 (日) 20時42分