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2021年4月24日 (土)

30年前となんとなく違うのかなと私が思うこと 2021

日経さん。

記事は、日経平均3万円と言っても30年前とは違う、これからの若者はかくあるべし的なお話でした。てなわけで、ふと思い付き、今回は「30年前となんとなく違うのかなと、(30年前すでにアラサーサラリーマンだった)私が思うこと」がお題です。

その1 投資でリスクを取らなければお金は増えなくなった。

その違いは経済環境などいろいろあるわけですが、私が、冒頭ご紹介の記事の中で、これだよね、と思ったのが、「リスクはリターンの源泉」の一節です。

リスクなくしてリターンなし、無リスク資産に高金利が付く時代は当分来ないでしょう。もはや、リスクを取って投資しない限りお金は増えません。これは、今、急にそうなったわけではなく、すでに2000年くらいから、そう言う時代に変わっていたような気がします。これは、ある意味、普通になったというだけのこと。昔が、戦後復興&冷戦構造を背景に、少々、異常な勢いだったに過ぎません。

最近感じているのは、一方で、仕事でリスクを取ってもリターンが返って来にくい時代になってしまったのではないか、ということ。仕事で危ない橋を渡り多少の失敗をしても、最後は会社が骨を拾ってくれる時代は、とうの昔に過ぎ去りました。もはや会社にはそんな余裕も義理人情もありません。苦しければリストラだってなんだってします。(私も生き証人のひとり) でも、これも、普通になったというだけのことなのであります。

日本が、とても苦しかった1950年代に銀行の人事に勤めていた母が言っていた「会社は最後は冷たい」という言葉をあらためて思い出す今日この頃です。

その2 投資環境がめちゃ良くなった。

もちろん悪いことばかりではありません。30年前より格段に良くなったこともあります。それは、スマホに象徴されるような技術の進歩を背景とした生活環境面の改善ともうひとつ。

投資環境であります。

  • 進化したネット金融(証券会社、銀行、決済)を誰でも利用できる。
  • インデックスファンドで超簡単、超ローコストで世界に分散投資できるようになった。
  • 現代ポートフォリオ理論などを背景とする長期投資に関する書籍も増え、リテラシーが広まった。
  • つみたてNISA、確定拠出年金などの非課税制度が整備されつつある。

30年前は、いや、ほんの10年前ですら望むべくもなく、多くの人は知りすらしなかった庶民のための良質な投資環境が、今や揃いに揃っています。

私が20代だった、1980年代にこれらの智恵と環境があったら、日本はもっと豊かになっていたのかもしれません。米国をはじめとする「諸外国と戦おう」という60年代70年代の成功パターンではなく、「諸外国を利用してやろう」へのモードチェンジ。これが、冷戦終結前夜の1980年代後半〜1990年代に欲しかったのかなあ。まあ、過ぎ去りし日々を一庶民が考えても仕方ありません(笑)。

人生100年時代だし、いい歳になった私も、前向きに考えたいと思います。

以上、「30年前となんとなく違うのかなと私が思うこと」と言うお話でした。

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