« 米国株のPERが割とすごい状態になっている件 | トップページ | 長期投資家たるもの生き残るファンドを選ぼう »

2021年4月19日 (月)

全世界株式型インデックスファンドの比較 2021/3

今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。

比較対象

<MSCI ACWI 連動> 

<FTSE Global All Cap 連動>

2021/3の比較

スマホで見る時は横画面にしてくださいませ↓

指数→ MSCI ACWI連動 FTSE Global All Cap連動
2021/3 SS全世界 eMAXIS Slimオールカントリー たわら全世界 楽天VT SBI雪だるま
1ヶ月 5.61% 5.62% 5.61% 6.01% 5.94%
3ヶ月 12.10% 12.19% 12.14% 12.84% 12.89%
6ヶ月 25.65% 25.84% 25.72% 27.42% 27.57%
1年 56.03% 56.46% 56.22% 57.98% 57.97%
3年 45.40% - - 44.88% 44.17%
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) 0.5280% 0.1144% 0.1296% 0.212%程度 0.1102%程度
純資産総額(百万円) 3,449 134,658 565 83,036 19,115
参考:前月純資産総額(百万円) 3,064 109,443 505 74,244 16,439
純資産総額前月差分(百万円) 385 25,215 60 8,792 2,676
  • リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
  • コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。

チェックポイント1 パフォーマンス

この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、年次リターンを比較しています。運用力、見えにくいコスト含めて、同じ指数に連動するインデックスファンド同士であればパフォーマンスに反映されるという考え方です。

<MSCI ACWI連動型>

eMAXIS Slimオールカントリーが相変わらずリード。

<FTSE Global All Cap連動型>

今月は、ほぼ同レベルです。

20210419

チェックポイント2 純資産総額

MSCI ACWIは、オールカントリーの一人勝ち。FTSEは楽天VT優勢ですが、伸び率では今月もSBI雪だるまが、若干上回っています。

今月の雑談

今月は、比較対象5ファンドの純資産総額の総計が、2408億円(先月は2037億円)。上げ相場もあって、資産が大きく増えています。うち、オールカントリーが5割強、オールカントリーと楽天VTでおよそ9割を占める状況になってます。相場次第ですが、この伸び率が続けば、年度内に1兆円を超えるかもしれません。

-------------

さて、足下のマーケットは、いたって快調。しかし、こういう時こそ、リスクチェックをきちんとやっていきたいですね。いずれ来る暴落の時。このファンドの受益者のみなさんの真価が問われるときでもあります。理想的なのは、相場がクラッシュしたときに資金が大きく流入することです。ファンドの動向のみならず、長期投資家としても考えておきたいところ。

そんな日が来ても焦る必要はありません。資産形成を始めたばかりの人は、まだ人生全体で取り得るリスクの量に対し、今はリスクテイクの量が少ないでしょうから、何も考えずひたすら積立てるのみ。資産形成がある程度進んだベテラン勢は、相場が好調なときこそ、リスク過剰に気をつけ、調子に乗りすぎない。愚直に「自分にとって適切なリスクを取り続けること」「市場に居続けること」を肝に銘じましょう。

繰り返しますが、注視すべきは、相場の価格変動ではなく自分にとって適切なリスク。毎月唱え続ける大先達の教え。「航路を守れ」なのであります。

<ご参考>

|
follow us in feedly にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 投資ブログ 投資でセミリタイア生活へ

« 米国株のPERが割とすごい状態になっている件 | トップページ | 長期投資家たるもの生き残るファンドを選ぼう »

コメント

Nightwalkerさんのブログを愛読させてもらってかれこれ1年になりました。いつも有用な記事を本当にありがとうございます。
Nightwalkerさんはいつもリバランスの必要性に言及されているのですが、1点どうしても腹落ちしないことがございましてご質問させていただけませんでしょうか?
例えば、ポートフォリオの方針をリスク資産50、現金50と決めていたとします。コツコツ入金して数10年後に金融資産が1億円になったとしたら、その時現金が5,000万円あるわけですが、日本で人並みの生活をしているとどんなイレギュラーな出費があったとしても5,000万円という現金は不要だと思うのです。
資産がどんどん大きくなっていった際に、非リスク資産の割合を下げていく、例えば非リスク資産が5,000万円を超える分はリスク資産に置き換えていく、ことについてどう思われますでしょうか?コメントいただけますと大変幸いです。よろしくお願いいたします。

投稿: taro | 2021年4月19日 (月) 13時17分

>taro 様
コメントありがとうございます。
視点が2つあります。

(1)運用資産全体をひとつのバランスファンドとして考えて見る。
リスク資産50、現金50で運用するバランスファンドを 資産が1万円だろうが1億円だろうが、ひたすら買い続けるという考え方。

(2)生活防衛資金と運用資産を分けて考える。
たとえば、一億円のうち5000万円が生活防衛資金で、運用資産はリスク資産100%のポートフォリオとする考え方。
生活防衛資金はこの場合、現金として確保しておきたい絶対金額とします。

実際は、(1)(2)をどの程度の割合でどう組み合わせるかではないかと。

たとえば、現金50リスク資産50の1億円を
生活防衛資金=ほぼ0円  現金5000万円リスク資産5000万円
とみるか、
生活防衛資金 =3000万円 現金2000万円 リスク資産5000万円
とみるか。
前者の場合は、リスク資産比率約50%のバランスファンドを一億円、後者の場合は、リスク資産比率約70%のバランスファンドを7000万円保有していると見ることができます。

資産が大きくなるに従って、自身のリスク耐性が強くなる傾向はある気もします。人生のステージに合わせて、リスク資産比率を変更するというのは、一般的な考え方ですが、普通は年齢とともに(多くの場合は資産の増大とともに)リスク耐性が下がります。この辺が少し悩ましいところでもあります。

個人的には、あるところ以上は、お金が増えてもしょうがないので、増えたら使っちゃえばいいじゃないのって思ってはいます。つまり、この問題には到達しない(笑)。ただし、これは私の金銭観によるものですので悪しからず。

投稿: NightWalker | 2021年4月19日 (月) 14時09分

コメントいただけて感激です!ありがとうございます!
「2つの視点がある」というご指摘になるほどと思いましたし、「資産が大きくなるに従って、自身のリスク耐性が強くなる傾向がある気がする」という点もまさに私が感じていたことをご指摘いただいたように思います。
私はまだ子供も小さくて将来のために資産形成しなきゃっていう考えですが、どこかのタイミングで自分のために有意義に使う方へシフトチェンジしないと人生もったいないなと思いました。

投稿: taro | 2021年4月19日 (月) 18時58分

VTとSBIの純資産総額前月差分が間違っていませんか?

それはともかく、私のリスク資産もほとんどがeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)なので、このような定期的な記事はありがたいです。一言お礼を言いたかったので、コメントしました。

投稿: kero | 2021年4月22日 (木) 10時04分

>kero 様
コメントありがとうございます。
わ、転写ミスがありました。修正いたしました!
助かりました。ご指摘ありがとうございます!

投稿: NightWalker | 2021年4月22日 (木) 10時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 米国株のPERが割とすごい状態になっている件 | トップページ | 長期投資家たるもの生き残るファンドを選ぼう »

 
 
Copyright © 2005 - 2025 NightWalker's Investment Blog All Rights Reserved.