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2021年4月 9日 (金)

国内のインデックスファンド276本を俯瞰してみる。2021/4

インデックスファンドの勢力がどうなっているのか、急に興味が湧き、見てみました。

モーニングスターにて、以下の条件で検索した結果、276本がヒット(2021/4/7)。いくつかの観点でまとめてみました。

  • 国内株式と国際株式のインデックスファンド
  • ETF・DC専用・SMA専用を除く全ファンド

その1 純資産総額ランキング

上位、1000億円超ファンドのランキングです。

ファンド名 純資産総額
(億円)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 3623
ニッセイ 外国株式インデックスファンド 2659
楽天・全米株式インデックス・ファンド 2442
インデックスファンド225 2072
ニッセイ 日経225インデックスファンド 1908
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 1893
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 1701
日経225ノーロードオープン 1605
MHAM 株式インデックスファンド225 1560
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 1435
三菱UFJ インデックス225オープン 1067
たわらノーロード先進国株式 1041

いまや、米国株式がナンバーワンファンドの時代となりました。

もうひとつ注目したいのは、上記1000億円超インデックスファンドのうち、信託報酬率が旧世代、高めのファンドです。日興のインデックスファンド225(税込0.57%)、アセマネOneの日経225ノーロードオープン(税込0.88%)とMHAM 株式インデックスファンド225(税込0.61%)、三菱UFJ インデックス225オープン(税込0.68%)。すべて日経225連動型なんですよねー。

その2 運用会社別シェア

202104091

三菱UFJ国際投信、強し。なお、これは、国内株式クラス、国際株式クラスだけの合計ですので、念のため。

その3 モーニングスター カテゴリー別

202104092

日経225がナンバーワン、迫る米国株、いまや3番手になった先進国株式と言う構図です。

雑感

ざっと、日本のインデックスファンドを俯瞰して思ったのことが次の3点でした。

  • 2つのカントリーバイアスの存在。日本と米国。
  • 日本は、日経225に妙に偏っている。
  • 勢いがあるのは、米国株と、全世界株式(日本含む)

日経225連動ファンドのしかも信託報酬率高めのファンドに資金が集まっていることから考えて、この歪みを作っている1つの勢力は、古い投資家なのかもしれません。売るに売れない人々というか。

かつての海外投資の主人公、先進国株式も最近は、勢いが弱まっているような気もしました。その代わり台頭している注目カテゴリーが全世界株式です。全世界の投資家の総和である、時価総額分散インデックスファンドがニュートラル。この世界分散の超基本事項の認識が、多くのみなさんに共有されることを私は期待しています。

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