コロナ禍でお金が増えた理由 長期投資家っぽい受け止め方とは?
コロナショックからのコロナリバウンドで、お金が増えた、という声は良く聞きます。
コロナ禍でお金が増えた理由
たとえば、全世界株式指数に連動するeMAXIS Slimオールカントリーの3月末の年次リターンは、56.5%。100万円の資産が156万円、1000万円の資産が1565万円になったわけです。
その理由の受け止め方その1は、「コロナショックで勝負して勝った」という考え方。
ギャンブル気質の人はこういう受け止め方になるわけですが、えてして、投資をしていない人が投資している人をうらやむケースで見受けられるような気もします。曰く「あいつらうまいことやりやがった」「お金持ちはいいねー」みたいな。
でも、このブログを読むような、長期投資指向のみなさまは、ちょっと違うよね、と思っていらっしゃるはずです。では、長期投資家っぽい受け止め方って、どういうものでしょうか?
長期投資家っぽい受け止め方って?
いろいろあるとは思うのですが、やはり、
航路、ルールを守っただけなのに増えた。
ということではなかったかと。分相応のリスクをとったから、たまたま今の局面で相応分、増えただけという。
長期投資家の大原則とは、これすなわち「常に自分にとっての適切なリスクをとり続ける」。そして、そのための機械的な手法が、リバランスや、根本にあるバイアンドホールドです。
たとえば、去年の3月〜5月にかけてリバランスのルールが発動したか、否か。それが大きな差となって現れた1年だったと思います。
「リバランス条件が発動しなかった」という方もいらっしゃるでしょうし、「条件は発動したのにルールを守らなかった」という方もいらっしゃるでしょう。「我が辞書にリバランスの文字はない」という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、もし「何か失敗したかも」と思われることがあったら、今のうちに、
ルールを見直しておく
ことをオススメします。資産がまだ大きくないうちにルールを強固なものにしておくのがベターです。仕事と同じく投資においても、常にルールのカイゼンが必要なのです。(そもそも、ルールがない人は、作るところから。)
ちなみに、私も何度も見直してきました。それは、目標とするリスク資産比率であったり、発動条件となる乖離量であったり。
長期投資の場合、この自分が自己責任で決めたルールと何度も向き合うことになります。思いもしないときに暴落があり、妙に好調すぎる状況が訪れたりすることは、長い投資人生、これから何度でもあるでしょう。そして、それは、忘れた頃にやってくるのです。
コメント
なるほど、こんなにも上昇していたんですね。
実は昨年6月のリバランスでは許容範囲の誤差。「リバランス条件が発動しなかった」ので何もしませんでした。
それが昨年12月に見てみると株式配分がググッと増えていたもので「こんなに売る必要があるの? 計算間違いじゃないよね」と独り言をいいながら、淡々と売却して税金も天引きされました。
今回の NightWalkerさんの解説を見て改めて値上がりの大きさを再認識した次第です。
やっぱ値上がりして含み益が増えると、誰しも「もうちょっとこのままで」と感じるでしょうが、そこは淡々と機械的に処理するのが長期投資の王道かなと思っております。
投稿: やました | 2021年4月13日 (火) 13時52分
>やました様
コメントありがとうございます。
数値を見て客観的にたんたんと判断するのが基本ですね〜。
投稿: NightWalker | 2021年4月14日 (水) 00時19分