現在の株価はバブルか否か?という話はおもしろいという話。
山崎元さん、バブル2題。DIAMOND online&トウシルさんです。
はじめに
山崎先生のご意見を、不肖私が短く抽出しますと、
- 今は、定性的な要素(過剰な借金、激しい値動きや仕手戦、悪い人の登場など)からみてもまだバブルと言うのがはばかられる状態ではないか。
- 何らかの判断基準に基づく(定量的な)「水準」として判断する必要がある。PERはその指標として有効。
ということでしょうか。私が面白いなあと思った箇所を引用します。(トウシルさんの記事の方です)
”先の鼎談で強気氏は「そもそもPER(株価収益率)の平均が例えば15倍だったとしましょう。じゃあなぜ15なのか。5ではないのか。科学的な根拠があるわけではないんですよ。市中のお金の量が桁違いに多くなった中で、PERが20とか25になったとしても、それはそういう時代になったということだと私は思います」とおっしゃったのだが、株価水準に対する過去の通説を根拠がないと否定し、「今回はちがう」という氏の立論には、バブル期に特有に見られる「勇ましい新説」に似た臭いを感じる。”
これは、たしかにフラグっぽい(笑)。
PERの逆数が益利回り。たとえば、米国株のPERが40倍で益利回りが2.5%になり、米国債券の長期金利が2%だったら、みんな債券を買うと思うんですけど、そうはならなくて、妙に納得する論理が台頭して来る、みたいな状況でしょうかね。
雑談 バブルの話ってなんだかんだ言っておもしろい
私は、今は、局所的にはバブルが起きている(ナスダックとか仮想通貨とかちょっとだけ日経225の偏重銘柄とか)けれども、全体としては、そこまですごくない、という受け止め方です。というかですね、もともと、長期投資、バイアンドホールドとは、「今売ってどうする」ってことなんですよね。
- 今、売って「稲妻の輝くとき」を逃したらどうする。
- 今、売って利益確定しても良いけど、じゃ今度いつ買うの?
なので、私の場合、バブルかどうかは投資判断の材料ではなく、知的好奇心の対象に過ぎません。投資判断は、リスク資産比率が一定以上上がったらリバランス。ただそれだけです。それが、山崎先生のおっしゃるところの「1〜2割までなら調節してもいい」になっているはずです。
長期投資(バイアンドホールド)を指向するインデックス投資は、ある意味ストイックな投資法です。この界隈で、バブルについての話題が俎上に載ることはほとんどないのですが、山崎先生のお話を読んでいてあらためて思ったのは、
バブルの話ってやっぱりおもしろい
ってこと。
人間というのは、そういう風にできているのかも。その対象を通じて、ギャンブルチックなものに他人から見れば摩訶不思議なロマンを求めるわけです。最近、ムスコたちが、ウマ娘っていうアニメをよく見てるんですけど、なんだかおもしろい。私の中の遺伝子反応なのかもしれません(笑)。そんなことを日常に発見する。そんな今日この頃なのでした。
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