金融庁「つみップオンライン」 つみたてNISA制度の改善して欲しい点は何か?
QUICK資産運用研究所さん。
はじめに
つみップ(金融庁:つみたてNISA Meetup(つみップ)サイト)、私も途中からになってしまいましたが、ひさびさに参加してきました。
つみたてNISA口座数 300万口座突破。着々と増えているようです。
今回は、
”三菱UFJ国際投信の代田秀雄常務取締役、ニッセイアセットマネジメントの上原秀信常務取締役、セゾン投信の中野晴啓代表取締役会長CEO、レオス・キャピタルワークスの五十嵐毅営業本部長が登壇し、個人投資家に熱いメッセージを送った。”
ということで、奇しくもFoy2020受賞の運用会社さんのステークホルダーのみなさまが勢揃い。ちょっと残念だったのは、藤野さんが出てこなかったことかな。私、藤野さんの話は好きなんですよ。昔は(20年近く前、まだ、前向きなサラリーマンだった頃の話です)スリッパの本、買ったくらいだし。
QUICK資産運用研究所さんがまとめていらっしゃるとおりで、「相場に一喜一憂せず長期投資を」というメッセージです。不変のメッセージ。
その他の話題をいくつかピックアップしますと、
- 非インデックス系の参加条件が厳しい。
- 低コストファンドもファンド単体では概ね収益を確保できている模様。(ただし、全社コストの回収分までは稼げてないのかなという話もチラリ)
- 将来の取崩しについては、運用会社さんとしては販売会社の仕事という位置付け。直販をやっているセゾン投信さんは、定口取崩推奨。
レオスさんからは、債券9割+ひふみ1割の新ファンドの話題も(ちなみに信託報酬率 税抜年0.5%…)。つみップ的には、ちょっとあれな話題ですが(^^;)。
質疑コーナーで個人的に一番興味を持ったのは、やはり、こちらです。
つみたてNISA制度の改善してほしい点は何か?
これは、ずばり、
年間投資枠の拡大
です。今は40万円×20年で800万円。「森長官時代、当初の提案としての年60万は、正論として通るのではないか」というご意見もありました。たしかに、そのくらいはバチは当たらないと思うんですけどね。
ちなみに私としては、そんなけちくさいことは言わず、
- 総枠を1200万円/20年とする
- 一年で、1200万円使い切ってもいい。
- 途中で売ったら、その分翌年ワク復活
くらいやって欲しい。このくらいやってくれるなら、人生の残り時間の少なめな私も、一気に一般NISAを売り払い、つみたてNISAに乗り換えます。全部オールカントリーで(笑)。ついでに、定率、定口取崩し機能を今だ拡充する気配のないSBI証券を見捨て、楽天証券へ口座を移管するかも。
ひさびさに余談コーナー
率直に言うと、つみたてNISAって、これから長期投資を始める若い世代にとっては、すばらしい制度なんですけど、ずっと投資をしてきた人には使いづらいです。やはり、大きな狙いとしては、今、投資してない人を投資による資産形成の世界へ導くことですからね。
まあ、世の中こういうこと多いです。長年、同じ会社の携帯使ってた人が得しない、長年ファンドを保有していた人が高いコストのファンドのまま、などなど。せめて、インデックスファンドの同一指数に限り、スイッチング非課税にして欲しい。あ、またいつもの年寄りのグチになっちゃった。
それにしても、Zoomいいですね。すっかり慣れました。誰が参加しているかもわかります。知っている方もちらほら。金融庁の司会が、あの方だったのにはびっくり。こちらにいらっしゃったんですね。(諸事情により詳細省略。悪しからず。)
コメント
そうですよねぇ。
40万って12で割り切れないのもなんとも…
投稿: | 2021年3月 2日 (火) 00時23分
>?様
コメントありがとうございます。
たしか、危うく、10年にさせられそうだったのを、森長官が20年じゃないと意味がない、とねじ伏せたという経緯があったと聞きます。その結果の年40万円ですが、割り切れる36万円にならなくて良かった、と思うことにしてます(笑)。
投稿: NightWalker | 2021年3月 2日 (火) 00時38分
コメント返しへのコメントですが、
そのような経緯で年40万20年なんですね。
月5万で年60万20年の大盤振る舞いの方が数字的にきもちがいいのになー(笑)
投稿: ももんが | 2021年3月 2日 (火) 15時37分
>ももんが様
コメントありがとうございます。
>きもちがいい
何ごとに付けても、それ、大事ですよね。
総ワクが一般NISAの倍の1200万円で、年間投資枠も大きくすれば、「きもちよく」つみたてNISAへの実質統合に成功したのに。
投稿: NightWalker | 2021年3月 2日 (火) 18時32分