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2021年3月22日 (月)

株高に浮かれる前に? 考えるべき早期リタイアのポイントを考える。

あ、早期リタイア、さわかみ先生にも、ひと言言われちゃいました。日経さんです。

はじめに

”バブル株高に乗ってのFIREなんて、浮かれ過ぎもいいところ。本格派の長期投資家はもっと地に足の着いた考え方をしよう”

「本格派の」と言われてしまうと焦りますが(笑)、「株高に浮かれてないか?」というのは、まさにそうです。

早期リタイアには二つのポイントがあります。

その1 お金の不安を残したまま早期リタイアしてはいけない

今後も、株価が半分に下落するような事態は、当然起きるでしょう。その時、大丈夫かどうかです。長期投資だから大丈夫だなんて、誰も言っていません。そして、お金の不安がある場合、早期リタイアの後悔につながります。

たとえば数千万円のお金で30代セミリタイア。たしかにそういうかっこいい生き方もあります。でも、これができる方は、単にサラリーマンに向いていなかっただけで、実は、相当、自由人としての生命力の高いひとです。そう簡単にマネできると思ってはいけません。そもそも、早期リタイアなんて生き方は、誰かをマネしよう、と考える人には向いてないんです。

早期リタイアで金銭的に失敗すると、リカバリーは難しいのが現実です。

長年勤めた会社を辞めた場合、再就職するにしても、給料が上がることは、ほぼありません。転職しても良い給料のもらえる実力のある人は、早期リタイアなんてしないでしょう。ちょっと休んで、普通に転職です。また、「給料安くてもラクな仕事」というのもある種の幻想です。ラクな仕事なんてありません。もし、あったら、ラッキーな人か仕事能力の高いひとです。妬まれるので黙っておきましょう(笑)。

一生分のマネープランがない状態で、早期リタイアしてはいけません。

その2 早期リタイアというのはライフスタイルである。

早期リタイアに向いている人というのは、自分に向いたライフスタイルが早期リタイアであった人です。

冒頭の記事では、草刈さんの言葉が刺さります。

"FI達成後も社会との接点を持ち続けることは大切です。ある意味で生き方が問われてくる。仕事を辞め、何かやりたいことを始めるなら、それは引退ではありません。"

かねてより書いている、私の早期リタイアの定義↓とも重なります。

 「フルタイムワーカーをちょっと早めに卒業して、売上の少ない自営業(自由業)として自立すること」

生き方というのか、生き様というのか。ただし、やりたいことは、立派なことじゃなくて、だいじょうぶです。私が時々言っている「なにもしないをする」もあり。

仕事がつらいから早期リタイアする、というのは誰しも夢見ることではありますが、大げさに言えば、もう一歩踏み込んで自己の根源に迫る何かが欲しいわけです。私も、サラリーマンに向いていなかったと早期リタイアしてから気が付きましたが、30年くらいはサラリーマンに向いていると思って生きてきました。自分って何なの? いまさらモラトリアムなこんな問いかけは、一生必要なことなのかもしれません。

それにしても、早期リタイアって、評判悪いなあ(笑)。社会保険制度ひとつをとっても、世の中は真面目に長く働く人を支えられるようにできてるし、メジャーな立場の人には推奨しにくい、アウトローな生き方であることには間違いありません。

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