年長者の早期リタイアへの批判は基本的に無視しよう
日経、FP山崎のLife is MONEY、山崎俊輔さん。
FIREの基本理念は実はマネープランの王道
老後の資産形成の本記事は、早期リタイア者のひとりとしてうなずくところが多い記事でした。
- 基本理念は実はマネープランの王道
- FIREへの努力は決してムダにはならない
- 同じ年齢で引退する周囲の友人より、経済的豊かさを持ったリタイアになる
資産形成の方程式よろしく、収入を増やし支出を減らして、リスク&コストコントロールしながら資産を増やす。との指摘もまさにその通りです。ある標準レベル以上のしっかりした老後の資産形成の延長線上に、FIREはあります。
もう、ワンプッシュがあれば、けっこうあり得る人生の選択肢なのです。ちなみに私の場合のワンプッシュは、早期退職勧奨及びその背後にあった仕事の変質、そして、「早期割増退職金」です。ここが「大相場」というひともいるでしょうし、強力な収支コントロールという人もいるでしょう。
年長者の早期リタイアへの批判は基本的に無視しよう
以上はまったく持ってその通りだと思うのですが、私が、大きくうなずいたのは、「年長者の批判は基本的に無視しよう」という下り。
「自分ができなかった悔しさから、若者を嘲るタイプの年長者」の発言は無視してかまいません。
山崎さん直球投げてきました(笑)。思うに、
- 自分はずっと働いてうまくいった、えへん。
- バブルに浮かれて働くのを放棄してはいけない、おほん。
- 早期リタイアなんてするときっと後悔するに違いない、私の知り合いにもたくさんいる。
- もっと真面目に考えろ。
たしかに正論。
しかし、いきなり65歳から年金受給が標準になって5年分の年金が吹っ飛び、70歳、75歳まで働く道筋を付けられ(もちろん、強制的に働けとは言っていない)猫も杓子も厚生年金の担い手を求められる今となっては、真面目の定義がちょっと変わってきている気がします。
FIREは、若い頃に消費せずコツコツ蓄財するという、実にストイックな努力の結果です。一発屋はいるでしょうが、それは、FIREしない人生だって同じこと。FIREとは、いってみれば、人生100年時代を能動的に生きるひとつの方法論です。今はその過渡期。
結婚、労働などいろいろな観点において多様性を許容し、新たな発見ができる社会こそ、少子化ニッポンを救う道ではないでしょうか。
ちなみに私、早期リタイアを批判する人は「早期リタイアが増えると困るポジションにいる人」と密かに考えることにしています。
と、ここまで書いてきて、ハタと気が付きました。よく考えれば、私も、もはや、
年長者、長老のポジションにいる!
じゃないですかっ ・・・・・・・
てなわけで、私の早期リタイアのススメ(てもいないが)も、その分、差し引いてお読みくださいませ(笑)。
コメント
セミリタイアが増えると困るポジションはずばりサラリーマンか?
自分たちの負担だけどんどん重くなっていくから
経済界は早期退職推奨、マスコミもFIRE後押しみたいだし
そいつらが後押しなら政府も後押しだろう
投稿: deds | 2021年3月30日 (火) 06時43分
>deds様
コメントありがとうございます。
サラリーマンそのものというより、サラリーマンの存在を前提としている人たちかな。
>経済界は早期退職推奨
大手はそうだと思います。財界全体としては、労働総量は維持しつつ総枠人件費の削減ってことですかね。早期退職はありだけれど早期リタイアは反対。
>マスコミもFIRE後押し
保守とリベラルで反応が違うところかと。
>政府
今の制度は「所得」が根幹にあるのでどうかしら。
投稿: NightWalker | 2021年3月30日 (火) 10時58分
お久しぶりです。
早期リタイアを批判する人は「早期リタイアが増えると困るポジションにいる人」。確かに。で「早期リタイアする準備をしてこなかった人」って言うと、元も子もないですけど。
早期退職して数年、結局また働く事にしました。やってみたかった事が仕事として存在するのを見つけてしまったのです。潰しがきかないと言われがちな公務員ですが、こんな事もあるんだなと思っています。
投稿: 元公務員 | 2021年3月30日 (火) 11時35分
>元公務員 様
コメントありがとうございます。
>やってみたかった事が仕事として存在する
それは、もう、やるしかないですね!
再就職おめでとうございます!
>「早期リタイアする準備をしてこなかった人」
あとは、よく考えてみると早期リタイアできた人、です。これだけ相続に悩む人がいるんですから、いっぱいいるのではないかと。ただ、自分の人生が損だっただなんて誰も考えませんし、死ぬべきときまで生きられれば誰しも幸せなのです。
投稿: NightWalker | 2021年3月30日 (火) 11時41分