投資行動を起こすために見ている数値は、いまやひとつだけ
祝日経平均3万円突破と言うことで、ここ数日、マーケットを見てみました。
投資行動を起こすために見ている数値は、いまやひとつだけ
でも、これらを見たからといって、「まだまだ相場は伸びるぜ、まだ買いだ」とか「これからは出遅れ組の復活だ。バリュー株が台頭する」とか「ここらで一服、利益確定でしょ」とか「もう限界、機を見てダブルインバース」とか。そういった投資行動を起こすことは、私のようなスタンスの長期投資家の場合、まず、ありません。
私が、投資行動を起こすために見ている数値は、
自分のポートフォリオのリスク資産比率
いまやこれだけ。他はご参考程度です。これって、市場と直接的な関係のない数値。あくまで自分の事情です。(間接的には市場と関係ありますが)
これを見て、行う投資行動も概ね決まってます。リスク資産比率が許容範囲を超えて下がったらリスク資産を買う。リスク資産比率が許容範囲を超えて上がったら売る(ないしは無リスク資産を組み入れる)。
なので、日経平均が3万円を超えようがなんだろうが、長期投資家にとっては関係ないのです。長期投資家たるもの、ふらふらしないで「航路を守れ」です。
でもマーケットは見ておいた方がいい
じゃあ、マーケットを見る必要はないじゃないか、と思う人がいるかもしれませんが、そうでもありません。
船が嵐の中にいるのに「この船は丈夫で沈まないし、万が一、沈んでもみんな沈むんだから悩んでも仕方ない」という悟りの境地だけででいいのか、という精神のあり方みたいな面がひとつ。そもそも、外界に興味がなくなると、船から下りてホントの仙人になっちゃいかねませんし。
また、株式投資には、自腹を切ってリスク資産の運用をすることでマネーリテラシーを身に付け、本業の稼ぎや将来のリタイア生活に活かすという側面もあります。
たとえば、長期金利とか、株の時価総額=企業価値の算定方法とか、市場全体のPER(一昨日のエントリーみたいな話)とか、日経平均のTOPIXに対する乖離(昨日のエントリーのような話や、NT倍率など)とか、日本株の世界株に占める比率(これはオールカントリーの月報を見ればわかる)とか、米国株と日本株のパフォーマンス差(たとえばNN倍率)とか。そんな知識、見識。
でもまあ、今の私にとってのマーケットチェックは、早期リタイアによるボケ防止策としての役割が一番重要なのかもしれません(笑)。
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