またまた外国債券について考えて見る 2021/2
日経、田村正之さん。
はじめに
田村さんが、ことあるごとに訴え続けて下さっている「だまされがちなオトナための投信講座」。高金利外債に投資する時の注意事項です。
田村さんからの教えは、3つ。(私流に超意訳した表現になってます。悪しからず)
- 高金利債券の実質的な収益は思った以上に低い(ことがある)
→債券設定時の高利率につられることなく、取得時の価格に対する税引き後の「利回り(実質的な収益)」で見る。 - 為替手数料はびっくりするほど高い(ことがある)
- →高金利通貨の為替手数料は往々にしてバカ高い。(記事の例では往復で20%)
- 高金利国は通貨安になりがちで、債券の評価額が下ってしまう(ことがある)
→高金利の国は往々にしてインフレ率が高く、購買力の落ちた国の通貨は長期で下がりやすい。
こうして書いてしまうと、もう、なんていうか、なんていうかです。高金利通貨を仕込んだ商品はずいぶん昔から聞きます。そのたびに物議を醸し出しているわけで、いい加減学習しましょう、というところでしょうか。
雑談
何度か書いてますが、私の個人的な、外債投資に対する結論は、高金利外債に限らず「外国債券には投資しない」です。理由は、
- 異次元低金利時代の債券投資は、難しすぎる上に期待リターンも高くない。高金利国は信用ならない。(個人的な印象です)
- かといって、良いアクティブの債券ファンドを見つけることが私にはできない。(個人的な印象です)
- 日本の長期的なインフレも心配だが、海外のインフレはもっと心配。(個人的な印象です)
などなど。
なので、先進国の金利が上がって(つまりインフレになって)、また債券の期待リターンと株式との分散効果が戻ってきたと、山崎元さんあたりがおっしゃって下さってからですかね。私のポートフォリオに外債が入るのは。それまでは、定期預金+ペイオフ対策の個人向け国債戦略です。
ただ、低コストで(期待リターンが低い以上ここは必須)良い運用をしてくれるアクティブ債券ファンドがあれば少し組み込んでみるかもしれません。(まだ、微妙にあきらめていない(笑))去年の12月に発表された、ひふみ投信さんの動向はチェックしたいと思ってます。
”2021年3月頃を目標とし、日本を含む世界の公社債に投資を行い、「安定的な収益を確保しながらふやす」運用に挑戦する予定”
とあります。この商品が、また新たな”ひふみ神話”を生むのか否か。興味深いです。
コメント
毎日ブログ記事を楽しく拝読させて頂いております。ありがとうござます。
米国の金利が2%を超えたぐらいから、変動10ではなくて、どういったアセットに変更するのが予想されますか?
変動ではなく固定?米国債権?
せろそろそっち方面も勉強していこうかと思いますが、債権は難しいですね^_^
投稿: 株価のジョー | 2021年2月17日 (水) 21時11分
>株価のジョー様
コメントありがとうございます。
債権じゃなくて「債券」ですね。
米国の金利が上がっても米国債には投資しないと思います。私は、金利差分は長期的に為替で相殺されるという考え方ですので。でも、日本の長期金利が2%に上がったら、国内債券のインデックスファンドを買うと思います。
投稿: NightWalker | 2021年2月17日 (水) 21時43分
債券でした。すいませんm(_ _)m
債券は難しいですね(恥)
日本の金利2%上げで、日本の債券ファンドなんですね。国債そのものではなくファンドに切り替える利点が何かあるのですね。
勉強してみます。ありがとうございました。
投稿: 株価のジョー | 2021年2月18日 (木) 00時12分