投資した100万円が3ヶ月で70万円になったらどうしますか
QUICK資産運用研究所さん。
投資した100万円が3ヶ月で70万円になってしまいました。どうしますか?
当然の如く、初心者よりベテランの方が肝が据わっている回答になっておりました。
投資未経験者は、2人にひとりが、「全額または一部を解約して預金に戻して」しまうのですが、投資を始めて1年以上経てば(アンケートでは中級者に相当)、最低限の心構えとして、「このまま運用を続ける」という考え方が定着するようです。そして、経験とともに、「追加で投資する」の割合が増えます。
「全部解約する」っていう選択は、もう二度と投資をしない、ということにつながりかねません。お金を増やす最低限のチャンスを逃さない、人生の貴重な時間を大切にするためにも、早めに正しい理解を得たいですね。
「このまま運用を続ける」「追加で投資する」というアクションを取る場合、長期投資の視点ではいくつか考えるべきポイントがあります。
その1 このまま運用を続けるべき投資対象か?
その投資先が永続的に伸びて行くことが、このまま運用を続けるための大前提。個別銘柄、特定の通貨(ことに新興国通貨)、コモディティなんかは注意が必要です。インデックス投資の場合、市場全体の成長に賭けているわけなので、世界平和と世界経済の発展をみんなで祈りましょう。祈るだけでなく、元気に活動して貢献すべきかもしれません。
その2 どうやって追加投資するか?
方法としては、積立額を増やす、など時間をかけて分割して投資する方法と、一括(あるいは短期間)で無リスク資産に対するリバランス資金を投入する方法が考えられます。前者は、資産形成初期、後者は、ある程度資産の規模が大きくなった場合に有効なのではないかと考えられます。
リバランスは追加資金を客観的な判断で投入する優れた手法のひとつです。バランスファンドを買っている場合、リバランス不要と考えがちですが、無リスク資産もセットでアセットアロケーションを管理することをオススメします。
その3 そもそも追加資金はあるのか?
そもそも追加資金がなければ、追加投資できません。となると、キャッシュをある程度持っておくか。収支に少し余裕を持っておくか(結局キャッシュ比率になる)。この考え方は、リスク許容度(金融資産に占めるリスク資産の割合)を決める上で、けっこう重要な要素です。リスクを上げすぎて、いざというとき買うお金がないじゃ哀しいですからね。ベテランになってくると、この辺の考え方が形になっているはずです。
以上、投資した100万円が3ヶ月で70万円になったらどうするか、というお話でした。
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