資産運用で商品を選ぶ前に押さえておきたい投資の観点
昨日は、投資信託をさくっと選んでみるという話でしたが、投資初心者が、商品を選ぶ前に押さえておきたいことがあります。
はじめに
将来のこと考えてお金を貯めとかなきゃ→多少運用した方が良いのかな→善は急げ、いまどきはネット証券。口座開設だ。→とりあえずつみたてNISAで売ってるやつを収入の余裕で積立てよう→えいっ ぽちっ!
という、高速手順があります。まあ、口座開設の時間を除けば、一日もあれば十分でしょう。押さえとなっているのが、つみたてNISA。たしかにここから選べば、大きな間違いは生じません。
でも、少しは、勉強しておいた方が良いと思うんです。以下、いくつか、観点を書いておきます。
その1 コストについては自分で勉強しておく
証券会社にせよ、銀行にせよ、運用会社にせよ、霞を食べて生きることはできませんから、投資商品にはコストが掛かります。しかし、コスト、ことに持ってるだけでかかるコストは、受益者の運用成績をその分押し下げてしまいます。
とても重要なことは、コストの話、
銀行などの金融機関で教えてくれることはめったにない。
ということです。いまどきのコストの相場観くらい、自分で勉強しておきましょう。
その2 なぜ分散か? 〜長期投資というゲームの理解
株式の長期投資とは、ある種のギャンブルです。どんなルールのゲームかというと・・・
- コインを投げて、表ならプラス、裏ならマイナス。
- プラスの量、マイナスの量は、毎回、大きくばらつく。
- コインは何個もあり、いくつかは途中で壊れてしまうかもしれない。
- でも、たくさんの回数投げると、全体としては、ほんの少し表が出ることが期待される。
このゲームで勝ち残る確率を上げる方法は、「たくさんのコインをそれぞれ何回も投げ続けること」です。早い話、
ゲームを止めないこと
これこそが勝率を上げるための必要条件。このことは理解しておいた方が良いでしょう。ルールも知らずにゲームを始めるなんてありえません。
で、このゲームでの勝率を上げるための方法論として、
- 分散投資、資産配分
- コストの低減
- バイアンドホールド
- 適切なリスクテイク(リスクを取り過ぎるとゲームを続けられなくなる)
などがあるのです。インデックスファンドは、ローコストかつ低労力で分散投資ができる、なかなかいい方法なんですね。
以上、資産運用で商品を選ぶ前に押さえておきたい長期投資の考え方を2つほど気合いで説明してみました。
もっといっぱい説明しなければいけないのかもしれませんが、これ以上を一気に頭に入れたい場合は、本を読んでみる方が、手っ取り早いはずです。
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