つみたてNISAとイデコ、どちらから始めたらいいですか？

日経さん。

• 資産づくり、非課税生かす　NISAとiDeCo使い分け

はじめに

iDeCo、つみたてNISAといろんな制度ができて、若い人たちの活用も進んでいるようです。ここで出てくる素朴な疑問が、記事にもあります「NISAとイデコ、どちらから始めたらいいですか？」です。

私の考えるポイントを、若い人の気持ちになったつもりで２つほど。

ポイントその１　原則的な順番

NISAとiDeCoを使う順番は、原則としては、以下の通りと考えます。

• まずは、普通の貯金。（生活資金の確保が先決)
• 次に、iDeCo（所得控除できる分、節税効果が大きい)
• そして、つみたてNISA
• 更に余裕があれば特定口座で普通に投資

生活資金は大事です。記事にも、「生活費の半年～一年分を目安として預金口座に確保する」という助言が出ています。

あと、まだ収入が少なく余裕があまりない場合、60歳まで使えない上に、国民年金基金連合会へ支払う手数料が掛かるiDeCoは後回しにして、投資の勉強のために、つみたてNISAを少額で始めておくという考え方もあると思います。

その２　非課税制度を使わないのはもったいないから投資、ではない。

「非課税制度があるのでもったいないから投資をする」は順番が逆です。

• 将来に備え資産形成が必要。
• 長期的に増やすには投資も一手段として考えたい。
• どうせ投資するなら非課税制度は活用したい。

という順番です。大切なのは、まず、その目的と投資のなんたるかを最低限知っておくこと。冒頭ご紹介の記事では、

”長い投資期間に株式市場や経済など運用の知識も身につけたい。”

と最後を締めくくっています。これこそが、庶民にとっての投資の真の目的。

体験しないとわからないんですよねー。時間は長いようで有限。このことを念頭に、ストレスの少ない少額で始めてみるという考え方はあるのです。