試しに、最低レベルのFIに必要なお金を計算してみる。
先日、50歳くらいまでには、最低限のFIができる(つまり死なない程度の)お金があった方が良いかも、と書きましたが、どのくらいの規模感なのか、ちょいと計算しました。
条件
計算の仕方は、拙著でも書いた毎度おなじみ私のモデル。
いずれベース生活費分の年金はもらえるようになると仮定し、収入ゼロの無職になってから年金生活者になるまでのベース生活費があればFI達成とする、というやつです。こう考えることで、何歳まで生きようが、FI費用が有限ということにできます。
生活費の運用利率は0%、物価変動等は考慮しない、ライフサイクルによる出費の変動も無視、余裕まるでなし、という超最低限の超単純モデル。
その1 ベース生活費=22万円の場合
ご参考:令和2年4月分からの年金額等について(日本年金機構)
項目 | 令和2年度(月額) |
---|---|
国民年金 (老齢基礎年金(満額)) |
65,141円 |
厚生年金 (夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額) |
220,724円 |
まずは、上記の数字を借用し、ベース生活費22万円の場合です。
年金受給 開始年齢↓ |
リタイア年齢 | ||||
---|---|---|---|---|---|
40歳 | 45歳 | 50歳 | 55歳 | 60歳 | |
60歳 | 5,280万円 | 3,960万円 | 2,640万円 | 1,320万円 | 0万円 |
65歳 | 6,600万円 | 5,280万円 | 3,960万円 | 2,640万円 | 1,320万円 |
70歳 | 7,920万円 | 6,600万円 | 5,280万円 | 3,960万円 | 2,640万円 |
75歳 | 9,240万円 | 7,920万円 | 6,600万円 | 5,280万円 | 3,960万円 |
運用しないモデルなので、それなりにかかりますね。
ちなみに、年金22万円って、国民年金(老齢基礎年金)しかないよって場合でも、繰り下げて夫婦で合算すれば73歳と3ヶ月で達成可能な時代となりました。
実際は、早期退職しても多少なりとも厚生年金はあるわけですから、ねんきんネットでいろいろ計算して、何歳で自分の年金が自分の考えるベース生活費になるかを計算して見るのもいいかも。(めんどくさいけど(笑))
もちろん、22万円もかからない!という人は、当然もっと安くなります。
その2 ベース生活費=10万円の場合
年金受給 開始年齢↓ |
リタイア年齢 | ||||
---|---|---|---|---|---|
40歳 | 45歳 | 50歳 | 55歳 | 60歳 | |
60歳 | 2,400万円 | 1,800万円 | 1,200万円 | 600万円 | 0万円 |
65歳 | 3,000万円 | 2,400万円 | 1,800万円 | 1,200万円 | 600万円 |
70歳 | 3,600万円 | 3,000万円 | 2,400万円 | 1,800万円 | 1,200万円 |
75歳 | 4,200万円 | 3,600万円 | 3,000万円 | 2,400万円 | 1,800万円 |
ぐっと現実味を帯びてきました?これでも苦しい?
こうしてみると、あたりまえなんですけど、年金力とリタイア年齢のトレードオフ、ベース生活費次第で、死ぬまで生きる道は大きく変わるんだな、ということがわかります。
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