日経平均は配当込みではすでにバブル越え
日経平均は配当込みではすでにバブル越え
今回のモーニングスターさんの記事をまとめると、
- 日経平均は、配当込み指数で見ると、平成バブルを超えている。
- ファンドは配当込み指数をベンチマークとすべき。
- しかるに多くの日本のファンドはそうなってない。
という話であります。たしかにおっしゃる通りです。
とはいえ、今、つみたてNISAでインデックスファンドを買っている人の多くは、意識の有無は別として、結果的に配当込み込み指数に投資していると思われます。世の中変わりました。
このグラフを見てなんとなくわかるのは、そもそも、2000年代前半くらいまでは、日本株の配当性向は極めて低く、配当込みと配当除くがほとんど一緒で、それほど実害はなかったのですが、この10年くらいは配当性向が高くなってきており、両者の差が大きくなってきていることが伺えます。
雑談
データは、日経プロフィルに、ここ10年分くらいは開示されていたので、ちょっと見てみました。
算出要領には、
「1979 年 12 月 28 日の値を 6569.47 とする」と書いてあります。つまり40年前のこの時点で、日経平均株価=日経平均トータルリターン・インデックスだったとして、計算した数値になっています。で、そのままグラフにすると、こんな感じ。
たしかに、ここに来て4万円突破しております。
先日、与太話として書いた、長期で見れば日経平均4万円でもそれほど不思議ではない、というのもまんざらではなかったような(笑)。とはいえ、先日書いた与太話が与太話である所以は、日本株の長期リターンを語るには、あまりにも過去データが少なすぎるわけで。せめて、あと100年くらいはデータがほしい。というわけで、プロならいざ知らず、ドシロートがこの種のデータで未来や現在の行動を占ったりしてはいけないのであります。
やはり、こういう数字で一喜一憂するのではなく、あくまで「自分にとって適切だと思えるリスクの量」を持ってじっとしている、ことが肝要なのではないでしょうか。
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