2022年4月東証市場再編 企業の質向上狙う!・・・ところで私のTOPIXどうなっちゃうの?
日経さんです。
東証改革のアウトライン
どうなっちゃったのかなー、と思っていた東証市場改革。以前発表されていたように、2022年4月から実施される模様です。
東京証券取引所は25日、2022年4月に東証1部などの既存4市場を廃止し、新たに「プライム」など3市場を開設すると発表した。(中略) 現在の1部、2部、マザーズ、ジャスダックの4市場体制を、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編する。
プライムは、世界に通用するような企業(21年に金融庁と東証が改定を予定する新たな企業統治指針を適用)。スタンダードは、中堅企業。グロースは、成長の見込める新興企業とのこと。
上場に値しない企業は消え上場企業は強くなることを期待したいと思います。20年前に流行った言葉で言えば「勝ち組負け組」「グローバルコンペティション」みたいな淘汰の世界になって行くんですかね。我が国21世紀の課題です。先日のNTTドコモのNTT合併なんかもそうでしたが、今後、いろんな大義や名分のもとにM&Aが進んでいくのかもしれませんね。
東証指数の対応はどうなるの?
さて、それはそうと、インデックス投資家の私として切実なのは、
じゃ、私の持ってるインデックスファンドはどうなっちゃうの!?
ということ。MSCIさまや日経さんの指数は関係なさそうですが、問題は、東証が決めている指数です。東証のサイトに、ひっそりと、こんなpdfがあるのを発見。
TOPIXは継続、東証2部、ジャスダック、マザーズは当然廃止、プライム、スタンダード、グロースは当然の如く新設。みたいな感じです。旧東証市場第一部指数(仮称)なんてのも、しぶとく作る模様。まあ、新旧比較出来ていいのかもしれませんね。レアなところで「東証配当フォーカス100指数」は生き残りそうです。
TOPIXはどうなっちゃうの?
そして、我らがTOPIXの方は、こちらのpdf↓
これによると2022年4月以降も既存の構成銘柄は継続採用するものの、流通株式時価総額100億円未満の銘柄については、
”「段階的ウエイト低減銘柄」とし、2022年10月末日から、四半期ごと10段階で構成比率を逓減。”
と、徐々にTOPIXから消えて行く模様です。
ということは、流通時価総額や時価総額に加えて業績水準や企業統治基準でしばりのかかるであろう新設プライム市場からはみ出てても、流通時価総額が100億以上あれば、TOPIXに残ると言うことなのかしら? 今後の情報を注視したいと思います。
ただ、これじゃ、個人的には、2022年4月まで、TOPIXは買いづらい感じがするなあ。買うシーンが出てきたら、日経平均でも買っとくかー。まあ、もはや、オールカントリーしか(そこに含まれる日本株分しか)買わない気もしますけど(笑)。
ちなみに「新たにいわゆる「政策保有株」を固定株として認定」なんて記載もありました。
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最近のインデックス投資家は、日本のウェイトなんて「世界時価総額水準(=10%未満)で十分」と日本市場をクールに見切っている人が多いのかも。でも、腐っても自分の暮らしている国の会社です。少しは、かまってあげないといけませんね(笑)。日本の企業が良くならないと雇用環境も改善されないのですし。
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