「特に老後の備えはしていない」理由のいろいろ
東証マネ部さん。
はじめに
「特に老後の備えはしていない」と回答した人にその理由を尋ねるというものです。大きく分けると、次の2つかなと。
(1)そもそもお金がない
(2)お金はともかく・・・
(1)は水掛け論の度合いが後者に比べて高いので、後者について、いくつかピックアップして考えてみたいと思います。
その1 やり方がわからない
>「どこから手を付ければいいのか検討中」(女性、40代)「なにも考えていないわけではないが、具体的になにをすれば良いかわからない」(男性、40代)「投資などやりたい気持ちはあるが、やり方がわからない」(女性、20代)「投資など始めたいが、時間がない」(女性、30代)
いまや、やり方自体は、カンタンなんですよねー。
- 余裕資金の一部で、株式型インデックスファンドで全世界につみたて投資。
これで、入門編は終了。しかも入門どころか、一生大丈夫かもしれないのです。問題は「このカンタンなことを知らない人もまだ多い」ということと、上記にさらっと書いた「余裕資金」っていくらなの?っていう命題なのであります。
その2 老後はまだ先
>「まだなんとなくしていない」(女性、40代)「まだ早いから」(女性、30代)
この気持ちなんとなくわかります。
私が、資産形成に目覚めたのは40歳直前。それも、資産形成と言うよりは、株式投資、というかネット証券がきっかけでした。で、すぐ、気が付いたんですよね。なんのために投資するかということに。そして、老後はそれほど遠くもないということに。運が良かったです。40歳って、成人式2回分なんですよ。もう一回やったら老後と呼ばれる年齢なんです。
その3 老後資金不要論
>「長生きしないだろうからそんなに蓄えは必要ない」(女性、40代)
とはいえ、長生きしちゃうかもしれませんし、ずっと働こうと思っていてもそうは行かないかもしれない。いわゆる老後資金という意味だけではなく、人生後半の開業資金と考えて欲しいと思うんですよね。人生の後半は、新しいこと始めようにも、体力ないんでお金に頼るしかないのです(実感)。
たしかに、蓄えの必要のない人もいます。現役時代、稼ぎまくって厚生年金を納めまくり、企業年金のしっかりした会社を勤め上げ、年金を繰り下げるべく70歳といわず75歳まで働き続ける、あるいは、そう言う人を配偶者に持ち、なおかつそれなりに質素に暮らすことができる人です。
でも、これはこれで大変な気が・・・いや、大変。
一般論としては、「備えあれば憂いなし」「憂う頃には間に合わない」。それこそが資産形成なのでありました。
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