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2020年11月16日 (月)

アーリーリタイアと年金生活 2020

日経さんです。

はじめに

年金制度の改正法案は多くが2022年4月から施行され、以下の変更があります。

  • 年金受給開始は60歳〜75歳(現行70歳)を選べる。
  • 標準は65歳受給開始。繰上は1ヶ月毎に0.4%ずつ減(現行0.5%)。繰下は1ヶ月毎に0.7%増(変更なし)

在職老齢年金制度の見直しはありますが、記事によるとこの恩恵は、男性は1957年4月2日~61年4月1日生まれ、女性は57年4月2日~66年4月1日生まれに限られるとのことです。当ブログの多くの読者様には関係ない話と思われます。というか、私、そもそも働くよていはもうないし(^^;)。

繰り下げする目的やケースは、次の3つくらいが思い浮かびます。

その1 長生きリスク耐性を上げたい

私はこれですかね。年金は繰り下げておき、それまでは取崩生活をするという考え方。早期リタイアで減った分の年金を少しは取り戻す、という意味合いもあります。

その2 マクロ経済スライド対策

現在の年金制度は、インフレに連動して、年金の実質受給額が自動的に調整されることになっています。「長くはたらき年金を繰り下げる」というのは、これからの主流の考え方になるでしょうね。もうひとつの対抗手段は、リスク資産運用すること。

その3 働いており当面は年金不要

特に必要なければ、あえてもらわず、楽しみは後に取っておくという考え方です。今後は、このパターンが多くなるかもしれませんね。

雑談 アーリーリタイアと年金生活

早期リタイアするときに考えたことの一番目が、年金は大丈夫か?ということです。

あたりまえですが、サラリーマンを辞めれば、確実に厚生年金は減り、厚生年金の良さを痛感することになります。厚生年金の良さとは、一生もらえ、遺族年金など副次的恩恵もある(家族がいるとけっこう切実)こと。

早期リタイアするに当たって、年金減について、どう考えると良いか、私なりに整理すると、

  • 早期リタイアするということは売上の少ない自営業(自由業)になることなのだから、あたりまえ、と認識する。
  • 年金の繰下げ、加給年金、企業年金に終身がある場合には利用を検討する(早くやめた分、長くもらい続けることができる可能性がある。企業年金の存続可能性とのトレードオフ)

あとは、

  • 結局、お金が解決する、と考える。

ここに尽きます。最後のところに不安を感じる人も多いのかもしれませんが、ここを合理的に判断できるようになる力こそが金融リテラシー。誰にでもいつかは訪れるリタイアの日までに、資産運用などを通じて身に付けたいですね。実感です。

結局、何歳まで働くかは、政府としての意向はあるにせよ、個人の自由ということであり、現代日本はそれを選べる社会なのです。これをポジティブに理解できないメンタリティの人には、早期リタイアは不可能と私は考えます。

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コメント

気がかりな「将来世代の財源に課題」

オークの場合は、
その4 年金受給しながら、働き運用を続ける。
です。
年金制度はこの先、どう変わるか予測不能。人生も一寸先は闇。
先の楽しみより、今を大切にする。減額承知で60歳から受給開始。
一方、身体が動くうちは働き厚生年金を納める。そして、余裕資金
で資産運用を継続し、「自分年金」を育てる。

それより、日経さんの記事 最後の囲み記事
「将来世代の財源に課題」が気がかりでした。

投稿: オークX32 | 2020年11月16日 (月) 09時01分

>オークX32様
私のその1〜3は、繰り下げる目的に関するものです。もちろん、記事に書いたとおり、いつから年金受給するか、いつまで働くかは、個人の自由です。

保険料拠出期間の延長、マクロ経済スライド年金改定(実質値下げ)ルールの見直しの見送りは、この変更を軟着陸させるための土壌がまだ整っていない、というところでは?おそらく、ワークロンガーの定着がひとつのカギではないかと。

投稿: NightWalker | 2020年11月16日 (月) 10時02分

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