50超えたら脱サラではなく早期リタイア、という話
東洋経済オンラインさん。末路ものです。
あれですよね。この種の記事って、「50代で会社辞めてうまく行くと思うなんていい気になるな」的な呪いが込められているというか。それはさておき、いくつか、キーワードがあるので、ひろってみます。
その1 コンサルタント
外部コンサルに求められるホンネは、記事中のクライアントの社長氏のおっしゃる「顧問としての販路開拓」「大手金融機関の人脈」。平たく言えば「客持ってこい」です。評論家とか分析家なんて、社内にも社外にも、こうるさいほどに、既にごちゃまんといるのですから。
かと言って、辞めた会社の営業財産なんて、持って行けないわけです。
その2 今後は役職定年などで下がっていく
仮に下がったとしても生涯年収で考えれば、今いる会社に残った方が、多いでしょう。私も早期リタイア後、再就職支援会社が紹介してくださる案件を見る機会に恵まれましたが、年収は増えることはまずありません。
そして、年収が減ったからその分ラクな仕事なんて虫の良いものはそうそうないのであります。
その3 縁の切れ目がお金の切れ目
この物語では、仕事を引いてきてくれた先輩が辞め、縁の切れ目がお金の切れ目になります。ありがちです。そんなのわかってたことだよねと。このケースで言えば、偉そうにコンサル稼業をはじめるんじゃなくて、その先輩の会社の社員になるべきでしたね。
・・・疲れてきたので、このへんで。
雑談
サラリーマンって、自分の実力だと思ってたものは、多くの場合、自分が所属していた会社に付帯するものに過ぎません。私自身、早期退職したときにはそれを感じました。
もちろん、ここでも、再就職支援のコンサルが、スキルの棚卸しをしようと言ってくれるわけなんですけど、棚卸してもその私の能力は売れません。わかりやすかったのが、再就職コンサルとのこんなやりとり。
コンサル「ナイトウォーカーさん、あなたは、
私がやってるような再就職支援のコンサル役が向いていると思います」
私 「え、そうなんですか?(たしかにそうかも)」
コンサル「でも、今当社は募集してないんです。募集してるのは若手で・・・」
私 「・・・・」
これですべてを悟った私は(笑)、適職とかは考えず、適当な案件に応募してとっとと再就職活動を卒業。その後更に再就職先も卒業(こちらは介護が主要因でしたが)。今に至ります。
というわけで、そんな苦難の50代にわざわざ早期退職した私としていいたいのは、
50超えたら脱サラではなく早期リタイア
早期リタイアとは、これすなわち、自由業。
これなら、「50代で会社辞めてうまく行くと思うなんていい気になるな」的な呪いから、いとも簡単に解き放たれ、大いなるカタルシスが得られます。そして、辞めてしまった会社と日夜働き続けるみなさまに気持ちよく感謝の意を捧げることができるようになるはずです。
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