楽天VT vs eMAXIS Slimオールカントリー のポートフォリオを今さら比較してみる。
さてさて、昨日の続き。完結編です。
はじめに 前回のおさらい
楽天VT→eMAXIS Slimオールカントリーを同金額分、乗り換えたいが、どう考えれば良いか?
- そもそも乗り換える合理的な理由はなく、これから買うファンドをオールカントリーにすれば良いだけ。
- 乗り換えるにしても、上げ相場で利益確定、ではなく、譲渡益税のかからないように損が出ているときか、利益通算を考えるべき。
となります。
今回は、ポートフォリオの性格が変わらないか?という視点でちょっと考えて見たいと思います。
楽天VT vs eMAXIS Slimオールカントリー ポートフォリオ比較
それぞれ、どんな国に投資しているか、以下を参照して比較してみました。
- iShares MSCI ACWI ETF →キャッシュ分は差し引いて按分
- Vanguard Total World Stock ETF (VT)
銘柄数は、2020/10の各ファンドの月報
こういう最新情報を調べるとき、日本の運用会社のサイトは微妙にいまいち。米国のサイトに頼らないといけない部分があります。もう少しがんばって欲しいなあ。
Marcket | MSCI ACWI 11/18/32020 |
VT 10/31/2020 |
---|---|---|
United States | 58.29% | 57.50% |
Japan | 6.83% | 7.40% |
China | 5.23% | 5.30% |
United Kingdom | 3.70% | 3.70% |
France | 3.07% | 2.40% |
Canada | 2.70% | 2.50% |
Switzerland | 2.65% | 2.50% |
Germany | 2.46% | 2.30% |
Australia | 1.89% | 2.00% |
Taiwan | 1.66% | 1.80% |
Korea (South) | 1.63% | 1.60% |
Netherlands | 1.19% | 1.10% |
Other | 8.71% | 9.90% |
銘柄数 | 2,990銘柄 | 8,787銘柄 |
VTの方が、幅広い銘柄に投資していますがそれは中小型株への投資が多いためで、全体としてはほぼ同じようなものと考えていいのではないでしょうか。どちらも、全世界への時価総額分散であることに変わりはありません。
なので、同金額で投資するならファンドを変更しても、ポートフォリオの性格上は、同等になると考えて良いと思われます。
おまけ 複数ファンドによるポートフォリオの管理について
さて、これは、1ファンドだから良いですが、複数のファンド、加えてバランスファンドなんかを使ったりしていると、全体としてはやっかいなことになります。方法論としては、それぞれのファンドの構成を調べ、それを基に、えっちらおっちら、保有ファンド全体で見た、日本株・先進国株・新興国株、場合によって米国株、REITなどなどの比率を計算するという作業があなたを待っています。
計算事例を書こうかと思いましたが、トンデモないエントリーになるので以下略。自分でExcel使って計算しましょう。
げっ、めんどくさい。と思ったあなた。そんなあなたには、いくつかの道があります。
- 最初から、日本株・先進国株・新興国株に分けてバラ買いしてポートフォリオの変更時にも管理しやすくする。
- 決まったポートフォリオで一生行く。
- おおまかに把握し細かい管理はあきらめる。
最後のは、どういうことかというと、
- 特定の国に偏っていないことだけはざくっと把握する。
- 話をややこしくする特殊な資産クラスやファンド(例えばヘッジファンド)には投資しない。
- リスク資産と無リスク資産の比率をきっちり管理することに集中する。
ポートフォリオの性格は、無リスク資産の比率でかなりの部分が決定づけられます。いわば、割り切る方法論で、今の私は、これです。REITと世界にほぼほぼ分散された株、というカテゴリーでポートフォリオのリスク管理をしております。
というわけで、ポートフォリオはシンプルに。老後の資産形成のための資産運用ごときで、儲けたい一心であれこれ試したり迷っても儲かるどころか損しがち。というおまけのお話でした。
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